学部紹介(平成29年度以前入学の在学生へ)

    3つのポリシー

    多文化社会学部の教育理念・目標

    多文化社会学部では、「グローバル化時代の多文化社会において必要とされる人間力と社会力」を身につけ、多様な文化的背景を持つ人々と協働し、グローバル化する社会を担い、たくましく生き抜く力を有するグローバル人材を世界に送り出すことを教育理念としています。

    具体的には、人文社会系学部の学士課程教育における専門性を担保しつつ、グローバル人材の基盤的資質としての高度な外国語の運用能力・コミュニケーション能力とジェネリックスキルの涵養に重点的に取り組みます。すなわち人文社会系諸分野を「多文化社会」の観点から再編・統合することで、政治・法律・経済等の社会科学系の知識と考え方と、世界の各地域の多様な社会・文化・歴史・宗教を理解できる人文学系の知識と考え方とをあわせ持つ人材を育成し、言語的・文化的背景を異とする人々と協働して、国際社会の様々な課題の解決に向けて行動できる人材を世界に送り出すことを教育目標としています。

    この教育目標を達成すべく、以下に挙げる3つのポリシーに基づいた学士課程教育を行います。

    多文化社会学部のディプロマ・ポリシー

    多文化社会学部では4つのコースで定める教育プログラムにおいて所定の単位を修得し、以下の資質を身につけたと認められた者に対し、学士(多文化社会学)の学位を授与します。

    高度の英語力とコミュニケーション能力を持っている

    高度の英語力とコミュニケーション能力を持っている

    高度の英語力を有し、グローバル化する世界の多文化状況において、英語でコミュニケーションおよびプレゼンテーションを遂行できる能力を身につけている。

    文化的多様性の意義を理解できる

    文化的多様性の意義を理解できる

    グローバル化する世界において、多文化状況に関する基盤的知識を有し、文化的多様性の意義を理解できる。

    共生的な関係を築き問題解決に向けて行動する

    共生的な関係を築き問題解決に向けて行動する

    多様な人々と共生的な関係を築き、問題解決に向けて、パートナーシップやリーダーシップを発揮して行動することができる。

    多文化社会学部のカリキュラム・ポリシー

    多文化社会学部の教育プログラムは、既存の人文社会系の学問分野をグローバル化時代の多文化社会という視点から俯瞰するとともに、既存の諸分野の境界を越えた知の枠組みの再編を、具体的な事例に即して経験することを目的としています。 既存の人文社会系の学問分野における専門知識の修得を担保しつつ、グローバル人材としての高度な外国語の運用能力・コミュニケーション能力と、ジェネリックスキルの涵養に重点を置いたプログラムを構築します。 また、教室やキャンパスにとどまらず、国内外の様々な出来事の現場で行動し発信することで、知識をグローバル社会の現実に結びつける経験を獲得することを目指します。

    多文化社会学部では、社会的・文化的・言語的多様性の観点から、既存の人文社会系の学問分野を横断的に再編し、以下の4つのコースを新たな教育の領域として設定しています。
    「グローバル社会コース」では、法学、政治学、経済学など社会科学の学問領域を中心として、グローバル化時代における世界経済システムの特質について学びます。
    「社会動態コース」では、社会学、文化人類学、歴史学の学問領域を中心として、グローバルとローカルが交錯し合う現代社会のあり方を学びます。
    「共生文化コース」では、思想、文化表象、メディア、言語に焦点を当て、他者との共生を豊かなものにするための人間観・文化理解・コミュニケーション技法の獲得を目指します。
    「オランダ特別コース」では、オランダに焦点を当てた学びを通じて、多文化社会であるヨーロッパ全体を俯瞰する視点を磨くとともに、現代オランダの社会制度から日本の近未来の課題を考察します。

    教育目的を達成するために、以下の科目群を設定します。

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎知識、ならびに外国語や調査技法の基礎を修得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を理解するための実践的な知識と調査技法を含めた分析枠組を修得するとともに、総合的な外国語運用力を高めます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、各専門領域の知識や技術を習得し、外国語で発信できる高度な言語運用能力を獲得します。さらに多文化社会に対する深い洞察力を有し、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための調査手法を身につけます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに修得した高度な専門知識・外国語の運用能力・分析手法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文および特別研究論文を通じて評価します。

    ●海外留学を必須として、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学修の到達度は、留学中の学修内容や実習内容を通じて評価します。

    コースごとのカリキュラム・ポリシーを以下に示します。

    グローバル社会コースのカリキュラム・ポリシー

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎知識、ならびに外国語や調査技法の基礎を修得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、法学、政治学、経済学分野など社会科学の学問領域を中心に、国際社会を多角的に理解するために必要な基礎的知識と分析枠組を修得するとともに、総合的な外国語の運用能力を高めます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、法学、政治学、経済学分野など社会科学の学問領域を中心に、各専門領域の知識や分析手法を修得し、外国語で発信できる高度な言語運用能力を獲得します。さらに多文化社会に対する深い洞察力を有し、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための調査手法を身につけます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに修得した高度な専門知識・外国語の運用能力・分析手法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ●中期・長期の海外留学を必須要件とし、国際社会の様々な課題を分析し、自ら率先して解決に向けて貢献できる人間への成長を目指します。グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学修の到達度は、留学中の学修内容や実習内容を通じて評価します。

    ▼科目に関する別表(社会動態コース)

    社会動態コースのカリキュラム・ポリシー

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎知識、ならびに外国語や調査技法の基礎を修得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、多文化社会の動態を多角的に理解するために必要な知識や分析枠組、外国語の運用能力を修得するとともに、とりわけ社会学、文化人類学、歴史学の観点から社会のグローバルとローカルとを繋ぐための視点を養います。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、社会学、文化人類学、歴史学分野を中心に、各専門領域の知識や技術を習得し、現代社会の諸課題を実践的に解決していくための分析手法を獲得します。獲得した分析手法を用いながら、自ら調査を企画・立案・実施することで、広い視野を持って社会の変化に向き合うための実践的能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに修得した高度な専門知識・外国語の運用能力・分析手法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ●海外留学を通じて、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学修の到達度は、留学中の学修内容や実習内容を通じて評価します。

    ▼科目に関する別表(共生文化コース)

    共生文化コースのカリキュラム・ポリシー

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎知識、ならびに外国語や調査技法の基礎を修得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を深く理解し、多文化共生社会を生きるための基礎となる知識を、思想、文化表象、メディア、言語に関連づけながら学んでいきます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、思想、文化表象、メディア、言語に関して深い洞察力を養い、それぞれの分野における専門的知識や分析手法を獲得します。さらに、言語学や言語教育に特化した専門科目を履修することで、将来、英語教師、日本語教師として活躍するための能力を養成し、免許資格の取得を目指します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに修得した高度な専門知識・外国語の運用能力・分析手法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ●海外留学を通じて、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学修の到達度は、留学中の学修内容や実習内容を通じて評価します。

    ▼科目に関する別表(オランダ特別コース)

    オランダ特別コースのカリキュラム・ポリシー

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎知識、ならびに外国語や調査技法の基礎を修得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を理解するための知識・調査技法・外国語の運用能力を含めた分析枠組を修得するとともに、とりわけオランダを起点にヨーロッパを多角的に学ぶための基礎的能力を獲得します。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、オランダの文化・社会に関する洞察力を深め、日本とオランダとの交流の歴史を学ぶとともに、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための分析手法を獲得します。さらに、ライデン大学で発展的な専門科目を履修することにより、日本で修得した知識と洞察力を一層深いものへと押し上げます。
    ※学修の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに修得した高度な専門知識・外国語の運用能力・分析手法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学修の到達度は、研究内容に関する特別研究論文を通じて評価します。

    ●一年間ライデン大学に留学することで、オランダを入口に世界と日本を繋ぐ視点と、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学修の到達度は、留学中の学修内容や実習内容を通じて評価します。

    ▼科目に関する別表(グローバル社会コース)

    多文化社会学部のアドミッション・ポリシー

    多文化社会学部の入学試験では、高等学校までの教育課程を尊重し、基礎的・基本的知識と教育課程を通して育成される論理的批判的思考力・判断力・表現力を評価します。 また、入学後のカリキュラムを考慮して、選抜にあたっては英語を主とした外国語の運用能力と、多文化状況や異文化への興味・関心、学ぶことへの意欲も重視します。

    多文化社会学部は、入学者に以下の資質・素養を求めます。

    英語を主とする外国語の運用能力の基礎が充実している
    センター試験の「外国語」の配分、外国語(英語)検定試験の結果の活用、前期日程における個別学力検査「外国語」、外国語(英語)を用いた面接

    世界の多文化状況や異文化交流に興味、関心を持ち、グローバルな視点で自ら学ぼうとする意欲がある
    AO入試Ⅰにおける筆記試験

    世界の多文化状況を客観的に捉え、見出された課題の解決に向けて論理的に思考できる
    後期日程における小論文

    世界規模の多種多様な考え方や価値観を尊重しつつ、それらについて批判的に思考できる
    前期日程における総合問題

    ▼選抜方法に関する別表

    ※調査書について…平成32年度入試に向けて検討中

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