学部・研究科からのお知らせ

    【ゼミ特集】河村ゼミ(国際公共政策コース)

    2021/10/25 トピックス

     大学らしい授業といえば、「ゼミ」ですよね。でも実際に、ゼミってどんなことをする場所なのか、イメージしにくい人も多いのではないでしょうか。多文化社会学部では、幅広い分野の先生が教えているので、ゼミもまた多岐にわたります。ここでは、各コースから、ゼミをpickupしてご紹介いたします。

     

     ~法の視点から社会の問題を考える~

     

     記念すべき第一弾は国際公共政策コースの河村ゼミです。

     河村ゼミでは、「戦争と平和」・「ジェンダーと人権」・「宗教と国家」・「グローバルヘルス(感染症)」などの現代社会の諸問題について、「法」の視点から考え、課題について検討します。前期・後期の期間で、それぞれ1冊か2冊の上記の諸問題に関係する本を全員で輪読しながら、多角的に議論を行っています。

       

     

     2021年度前期のテーマは「戦争と法」、後期のゼミテーマは「家族と法」。後期は、DVや児童虐待など、家庭で生じる犯罪行為について法が介入することが適切なのか、法が介入する場合にどのような介入をしたらよいのか、海外の立法を比較したり、日本の裁判例を検討したりしながら、家庭における法の意義や在り方とその限界について考察しています。

     後期初回のゼミのトピックは、「DV被害者の加害者への反撃」について。DV被害者が、加害者が寝ている間に殺害してしまった場合、殺人罪の成立を否定することは可能か、という論点で、ドイツと日本の立法を比較しながら、現在の日本の法的な課題について議論が行われました。学生からは、「日本の現行の法制度のままだとDV被害者の救済を行うことが十分ではない」、「DV被害者を守るシステムやさらなる法整備が必要ではないか」などの、DV被害者を加害者としないためのセーフティネットの必要性が説かれました。

     一般に、法律というと難しい条文や専門用語を勉強するのかなとも思われますが、河村ゼミでは具体的な事例を通して、判例・裁判例の解釈や海外の立法について全員で話し合いながら理解を深めていく、チームワークがとても印象的でした。

     現代社会は、従来の規範や制度では解決できない様々な問題に直面しています。河村ゼミは、こうした諸問題に対して、グローバルとローカルな視点から社会を捉え、法学の知識や法学の分析手法(アプローチ)から問題解決の糸口を探っているのですね。

     

    《学生の声》

    法学だけでなく社会学も学びたい!

    たくさんの分野が学べるのが多文化社会学部の魅力だと思います。その中でも、法学的・社会学的アプローチからジェンダーを学びたいと考え、河村ゼミを選びました。

     

    法学と英語が学べる!

    英語と法律が学べる学部ということで、多文化社会学部を選びました。卒業論文では、アメリカにおけるフェイクニュースの規制と表現の自由を取り上げたいと思います。

     

     

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