学部紹介(平成29年度以前入学の在学生へ)
特色のある教育
世界を知る「ことばの力」を養成
■世界共通語としての英語、アジアを知るための中国語
■系統的かつ徹底した英語力養成プログラム
■専門性と語学力を融合し研究の成果を世界に発信
現代社会は、ヒト、モノ、情報そしてマネーが国境を越えて移動し、様々な文化が交差する時代を迎えています。地球が一体化するなかで、経済、政治、社会、文化のそれぞれの面で人類が経験したことのない変化に直面しています。多様な文化と人々が国境を越えて結びつく、多文化社会によって紡ぎだされる世界を理解するためには、高度な英語能力とコミュニケーション能力が必要不可欠です。多文化社会学部では、ビジネス、学術、国際関係など現代社会のそれぞれの分野で、グローバル人材として活躍するための有力なツールとしての「ことばの力」を重要視しています。専門知識の習得と同時に、グローバルな多文化社会で活躍するためのスキルとして、「高度の外国語能力」、「コミュニケーション能力」に重きを置いたプログラムが、多文化社会学部の特徴の一つです。国際社会に共通のコミュニケーション言語としての英語と、世界最大の人口規模を抱え日本との結びつきの深い中国語を、アジア社会を理解するためのツールとして位置づけて、モジュールを用意しています。
「ことばの力」を養成するためにとくに英語力の徹底強化を目的に、系統的で徹底、集中した、4年一貫の英語力養成プログラムを実施します。1年次に「知の1000時間マラソン」を織り込んだ集中トレーニングを実施するなど、専門教育開始前の導入教育としてTransition Programを展開します。2年次の教養教育(英語科目8単位)、3年次以降の専門教育(英語モジュール科目10単位)でも英語で授業が受けられます。さらにこれらのプログラムを受講する学生を、きめ細かい指導体制によってサポートします。
これにより、卒業時には、グローバル人材にふさわしい高度な英語力(TOEFL PBT600点、iBT 100点)とコミュニケーション能力を達成し、語学力と専門性を高い次元で融合した成果(卒業研究)を広く社会に発信します。
フィールドワークを通じてリサーチスキルを身に付ける
■自ら問いを立て、適切な調査技法を選択し、データを収集する
■現場に出向いて、コミュニケーションを図りながら現実と向き合う
■データの整理と公開、発信能力を高める
フィールドワークとは、現場に出向くこと、そしてそこで調査をすることです。多文化社会学部には問題を発見し解決するプロセスに必要なフィールドワークの技法を学ぶための「フィールドワークモジュール」があります。このモジュールは、「フィールドワーク入門」「フィールドワーク基礎実習」、「アーカイヴ実習」「映像・デジタルアーカイヴ実習」「サーベイ基礎実習」「インタビュー調査基礎実習」、「海外フィールドワーク実習」の7科目から構成されており、最初の入門と基礎実習の2科目は全コースの学生が必修、4つの実習科目については、そのうち2科目を選択します。更に高度な実習を希望する学生は「海外フィールドワーク実習」を受講することもできます。
きめ細やかな指導体制
学生を10名-10グループに分け、担当する10名の学修をきめ細かくサポート、エンカレッジするために、
1)担任教員(教養ゼミナールの担当)
2)英語担当教員、外国人教員又は英語で授業を実施する教員
3)コーチングフェロー又は専任の助教
から成る3名1チーム(計30名の教員)の指導チームを編成し、1チームにつき、学生10名を指導します。
指導チームは、チームミーティングを開き、LACS(主体的学習促進支援システム)を活用して、学生の履修状況を把握し、指導方法を適宜確認しています。
人文社会学を体系的に学ぶモジュールシステム
■体系的に学ぶための複数の専門科目をモジュール(授業科目群)として用意
■実践的スキルを身に付けるモジュールも用意
■専門性と学際性の両立
これまでの大学、特に人文社会系の学部では、学生は興味にしたがって、科目を1科目ずつ選ぶ方式が取られてきました。この方式には幅広く学ぶことができる反面、まとまった知識を得ることが難しいという問題があります。そこで、多文化社会学部では、複数の科目をテーマごとの一つのモジュールとして用意し、そのテーマについて多角的かつ専門的に分析する学びを導入しました。更に副専攻という形で複数のモジュールを選択することによって、学際的な視点も両立できるようになっています。またフィールドワークと語学(英語・中国語・オランダ語)についても、モジュール制を採用したことによって、入門から実践へと体系的に知識を学び応用することが可能です。