学部紹介
オランダ特別コース
オランダのことを人文社会学の様々な角度から学ぶ日本に唯一のコースで、1年間オランダに留学します。オランダを出発点にヨーロッパ社会について学ぶことにより、欧州の文化に精通し国際的に活躍できる人材を育成します。
コースの特色
1年間、ヨーロッパ屈指の名門、ライデン大学(オランダ)留学が必修となります。留学先では、オランダ語の学修および学生の関心と将来計画に即した講義を受講し、グローバルに通用する専門知識と技能を身につけることができます。
講義科目
■日蘭比較文化Ⅱ
■オランダの政治と外交
■オランダ社会と教育
■日蘭交流史
■オランダ語Ⅰ
■オランダ語Ⅱ
■オランダ語Ⅲ
■オランダ語Ⅳ
■オランダ語Ⅴ
■EU法
■異文化理解教育
■ヨーロッパ近現代史
■地域史料論
■オランダ語の特質
■ライデン大学で取得した科目
※科目名称は変更する場合があります。
※青字は複数コースにまたがる専門講義科目
在学生の声
語学や文化、歴史を通して
総合的にオランダを理解
米川 マリア(4年)※2021年度現在
長野県飯田風越高等学校出身
ライデン大学ではオランダ語の講義に加えて、オランダの映画や絵画を通して現実の社会問題を読み解き、学生同士でディスカッションする講義もあり、様々な視点から日本と比較して分析することができます。卒業論文では、日本とオランダの学校教育を比較しながら、いじめや差別の問題をテーマにする予定です。今後は語学力だけではなく、文化を理解する力も養い、将来的には両国を繋げる仕事に就きたいと思います。
在学生の声(2020年度)
ライデン大学での
国際的・専門的な学習を目標に
原 迅哉(4年)
福岡舞鶴高等学校出身
留学先:オランダ/ライデン大学
留学期間中は、オランダの言語や文化、現代社会、歴史などを幅広く学ぶことができます。またライデン市は学生街なので、様々な国から集まった留学生と街や寮で知り合う機会があります。異なる専門分野の学生と言葉を交わすことで、視野が広がりました。オランダは世界で初めて同性婚を法制化するなど、性に対して寛容な国です。卒業論文は、ジェンダーやLGBTをテーマにまとめたいと考えています
在学生の声(2019年度)
ライデン大学留学を土台に、
より専門的な学びへ
清家 康政(3年)
大分県佐伯鶴城高等学校出身
留学先:オランダ/ライデン大学
2年次の「オランダ文化論」は、ライデン大学からの招へい教授による英語の講義で、オランダの歴史や文化について深く学ぶことができます。エッセイなどの課題は教授自ら添削指導をしてくださるので、アカデミック英語での本格的なエッセイの書き方についても学ぶことができました。
私の研究テーマはオランダの教育です。留学以前からオランダの独特な教育方法に関心がありましたが、留学中の現地学生との交流を通して、特にオランダにおける性教育の方法に興味を持ちました。
文化の違いによって、日本とは全く異なる授業の内容や進め方がされていて、驚かされます。この点に注目し、現在は性教育の日蘭比較をテーマに特別研究の執筆を進めています。
在学生の声(2018年度)
多くの著名人が学んだ夢の場所で
江頭 つむぎ(3年)
大阪府立箕面高等学校出身
留学先:オランダ/ライデン大学
現在はメディアに関心があり、特に様々な国の広告や映画予告の比較に興味をもっています。できれば、オランダでの経験と多文化社会学部で学んだ様々な知識や観点を踏まえて、メディアを通した日蘭比較についても研究してみたいと思っています。
今までの授業の中で特に印象に残っているのが2年生の前期に履修したオランダ文化論です。教授は非常に親身で、私に学ぶことの楽しさを教えてくださいました。オランダの文化について学ぶ度にオランダ留学への期待は膨らみ、今夏からの留学がとても楽しみです。
在学生の声(2017年度)
【日蘭交流史】
※平成30年度より科目名「地域史料論」に変更予定
教科書よりも深い!日蘭交流史の実態。
比嘉 璃子(3年)
沖縄県立那覇国際高等学校出身
留学先:オランダ/ライデン大学
蘭学などオランダから流入した西洋の知識を含めて日蘭交流史に興味がある人はもちろん、古文書を通して日本の外交史を紐解きたいという人におすすめの講義です。
【オランダ文化論】
オランダはヨーロッパ諸国、
世界各国の企業の架け橋です。
ボイケルス ハルメン 教授
(ライデン大学招聘教授)
同氏は、オランダ ライデン大学で教鞭を執られた後、2014年の本学部創設時からライデン大学招聘教授として
オランダ・日本間の学術交流及び相互理解の促進に大きく寄与されてきました。また、国際社会で活躍する若い世代の育成にもご尽力いただき、オランダ特別コースの 発展に多大なる貢献をいただきました。
ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせ申し上げます。
例えば、欧州連合の創設を定めたマーストリヒト条約(1993)締結においては、オランダの首相が特別な役割を果たしました。彼は、北欧および南欧の政府間の溝を埋めるのに尽力し、その結果、欧州中央銀行やユーロの導入に貢献しました。
オランダの社会的な風土や政治・行政制度は、世界各国の企業の進出拠点としてふさわしい投資・ビジネス環境を提供しています。さらにオランダは、国際的企業がヨーロッパ諸国に展開する際のハブの役割も果たしています。また、日本企業は、ヨーロッパの中でオランダにもっとも多く進出しています。
これらはあくまで一例ですが、「オランダ文化論」の授業を通じて、オランダのことを更に深く知る機会になることを期待しています。