学部紹介

    オランダ特別コース

    オランダ特別コース

    こんな学生におすすめ

    • オランダの文化や
      歴史を学びたい
      オランダの文化や歴史を学びたい
    • 日本とオランダの
      交流に興味がある
      日本とオランダの交流に興味がある
    • オランダから
      日本の未来を考えてみよう
      オランダから日本の未来を考えてみよう

    コースの特色〈オランダを学び、オランダから考える〉

    オランダを学ぶ
    ヨーロッパの中央に位置するオランダ。その国土はほぼ九州と等しく、人口は1800万弱でヨーロッパでは中規模の国になります。しかし、世界の政治・経済・文化におけるオランダの役割はとても重要です。そのためオランダには日系企業が500社以上活動しています。オランダから私たちは学ぶべきことが多くあるのです。
    日本とオランダは、1600年にリーフデ号が現在の大分県に到着してから400年以上、関係をもってきました。江戸時代の長崎の出島では、220年余り、日蘭交流がなされてきました。日本との関係が最初からある長崎は、オランダについて考える適切な場所なのです。長崎でオランダの基礎を学び、オランダ留学で実際のオランダを感じましょう。
    実験国家オランダを学ぶ
    現代のオランダは、世界に先んじて、安楽死・ジェンダーへの柔軟な対応・個性を活かす教育システム・移民受け入れ、地球温暖化対策など、新しい政策を次々と取り入れて、多様性と活気ある社会を作り出してきました。私たちの未来を考える時、オランダ社会の中で肌身に感じながら学ぶことは、とても刺激的経験になります。
    ヨーロッパの学びへ
    オランダの様々な諸政策や社会制度は、うまくいくとEU加盟国をはじめ、他のヨーロッパ諸国にも受け入れられます。現代の多様性のあるヨーロッパ社会のモデルへとつながっています。大学での4年間の学びの中で、オランダを学ぶことにより、さらにヨーロッパ社会を考えることができます。
    日本社会の未来を考える
    実験国家オランダは、なぜ大胆に社会の仕組みを変えていったのでしょうか。オランダ人の冒険心だけではなく、日本よりも先に様々な社会的困難にぶつかり、それを乗り越えるために考え抜いたからなのです。そして、日本社会も、様々な困難が待ち構えている中で、どのようにして新しい社会をつくるのか、考える必要があります。オランダで学ぶことで多くのことに皆さんは気づき、日本社会を考えることができるのです。
    また、江戸時代、オランダが長崎にもたらした西洋の思想や科学は、日本の近代化にとってなくてはならないものでした。今の日本社会の本質を根源的に考える上で、長崎で日蘭関係を考える意義があるのです。

    オランダ特別コース学びの特徴

    日本で唯一のオランダを学ぶオランダ特別コースでは、次のような特色ある4年間のカリキュラムとなっています。

    ● 大学3年次後期から、オランダ最古の大学ライデン大学に1年間必修で留学する。

    ● オランダ語を大学1年生から学ぶ。

    ● オランダについて、日蘭関係について、社会・歴史・文化の観点から多面的に学ぶ。

    ● オランダの学びがヨーロッパへの学びとつながる

    オランダ ライデン大学留学について

    在学生の声

    米川 マリア(4年)

    語学や文化、歴史を通して
    総合的にオランダを理解

    米川 マリア(4年)※2021年度現在

    長野県飯田風越高等学校出身

    「アンネの日記」がきっかけでオランダに興味を持ち、高校生の頃に約1年間留学しました。日本とは全く違う環境で過ごした経験から、もっとオランダについて深く学びたいと考えた私にとって、多文化社会学部のオランダ特別コースは希望通りでした。ライデン大学への留学という目標に向けて、ほとんどの専門科目が英語で行われ、さらにアカデミックな英語のレポートの書き方を一から学びます。また言語はもちろん、オランダの文化や歴史についても事前に理解を深められるので、留学後の講義にもスムーズに対応することができました。
    ライデン大学ではオランダ語の講義に加えて、オランダの映画や絵画を通して現実の社会問題を読み解き、学生同士でディスカッションする講義もあり、様々な視点から日本と比較して分析することができます。卒業論文では、日本とオランダの学校教育を比較しながら、いじめや差別の問題をテーマにする予定です。今後は語学力だけではなく、文化を理解する力も養い、将来的には両国を繋げる仕事に就きたいと思います。

    在学生の声(2020年度)

    原 迅哉(4年)

    ライデン大学での
    国際的・専門的な学習を目標に

    原 迅哉(4年)

    福岡舞鶴高等学校出身
    留学先:オランダ/ライデン大学

    オランダ特別コースは、3年次からのライデン大学への長期留学という明確な目標があります。それを見据えた上で、オランダ語講義以外のほとんどの専門科目が英語で行われ、アカデミックな英語のレポートの書き方を学びます。ライデン大学からの招へい教授による添削や面談もあるので、きちんと留学前に英語力を伸ばすことができました。また世界的にもレベルの高いライデン大学に留学するという目標がモチベーションに繋がり、1年次から講義や課題、留学生との交流など、意欲的に取り組むことができました。
    留学期間中は、オランダの言語や文化、現代社会、歴史などを幅広く学ぶことができます。またライデン市は学生街なので、様々な国から集まった留学生と街や寮で知り合う機会があります。異なる専門分野の学生と言葉を交わすことで、視野が広がりました。オランダは世界で初めて同性婚を法制化するなど、性に対して寛容な国です。卒業論文は、ジェンダーやLGBTをテーマにまとめたいと考えています

    在学生の声(2019年度)

    清家 康政(3年)

    ライデン大学留学を土台に、
    より専門的な学びへ

    清家 康政(3年)

    大分県佐伯鶴城高等学校出身
    留学先:オランダ/ライデン大学

    私がオランダ特別コースを選んだ理由は、高校時代のオランダ留学以来、オランダの文化やオランダ人の国民性にとても惹かれたからです。1年間、世界的にも有名なライデン大学へ留学できることも大きな魅力でした。
    2年次の「オランダ文化論」は、ライデン大学からの招へい教授による英語の講義で、オランダの歴史や文化について深く学ぶことができます。エッセイなどの課題は教授自ら添削指導をしてくださるので、アカデミック英語での本格的なエッセイの書き方についても学ぶことができました。
    私の研究テーマはオランダの教育です。留学以前からオランダの独特な教育方法に関心がありましたが、留学中の現地学生との交流を通して、特にオランダにおける性教育の方法に興味を持ちました。
    文化の違いによって、日本とは全く異なる授業の内容や進め方がされていて、驚かされます。この点に注目し、現在は性教育の日蘭比較をテーマに特別研究の執筆を進めています。

    在学生の声(2018年度)

    江頭 つむぎ(3年)

    多くの著名人が学んだ夢の場所で

    江頭 つむぎ(3年)

    大阪府立箕面高等学校出身
    留学先:オランダ/ライデン大学

    私がオランダ特別コースに進もうと思ったのは、ライデン大学への1年間の留学に惹かれたからです。明治時代の啓蒙思想家である西周を初めとして、様々な著名人がその場所で知識を蓄えた、夢のような場所で私も同じように学びたいと思いました。
    現在はメディアに関心があり、特に様々な国の広告や映画予告の比較に興味をもっています。できれば、オランダでの経験と多文化社会学部で学んだ様々な知識や観点を踏まえて、メディアを通した日蘭比較についても研究してみたいと思っています。
    今までの授業の中で特に印象に残っているのが2年生の前期に履修したオランダ文化論です。教授は非常に親身で、私に学ぶことの楽しさを教えてくださいました。オランダの文化について学ぶ度にオランダ留学への期待は膨らみ、今夏からの留学がとても楽しみです。

    在学生の声(2017年度)

    比嘉 璃子(3年)

    【日蘭交流史】
    ※平成30年度より科目名「地域史料論」に変更予定

    教科書よりも深い!日蘭交流史の実態。

    比嘉 璃子(3年)

    沖縄県立那覇国際高等学校出身
    留学先:オランダ/ライデン大学

    日蘭交流史では、おもにその起源であるオランダ船 ”De Liefde” の豊後への漂着から、幕末の開国までを取り扱います。 毎週、江戸時代の古文書を用いて、日蘭両国の情勢や近隣諸国との関係などを手掛かりに、当時の日蘭交流に迫ります。 少人数の講義なので、教授や他の生徒とも気軽に意見を交わすことができ、学びが深まります。 古文書が苦手でも、教授がフォローしてくれるので安心して講義に参加できます。 古文書に記された言葉だけにとらわれず、当時を取り巻く状況など広い視野から日蘭交流について考えるので、講義の外でも活かせるような、物事を多角的に捉える力が身につくと思います。
    蘭学などオランダから流入した西洋の知識を含めて日蘭交流史に興味がある人はもちろん、古文書を通して日本の外交史を紐解きたいという人におすすめの講義です。

    オランダ特別コース卒業生からのメッセージ

    國友 陽奈

    興味をとことん応援してくれる環境で

    國友 陽奈 ※2024年度卒業

    勤務先
    ニプロ株式会社

    今、居る与えられた環境を楽しむ癖をつけると、自ずと興味が絞られてくることがあります。時には、直感に頼って行動してみるのも面白さがあるかもしれません。勉強や就活で行き詰まりそうになったときには、考え込む前に家族や友人、先生にまず相談してアドバイスをもらってみてくださいね。 長崎大学を卒業した私は、学生生活は自分の興味に対して目一杯深堀できる有意義で貴重な時間であったと感じています。探求心をくすぐられる何かに出会うために、貪欲に多様な環境に身を置いて行ってみてください。

    卒業研究のテーマ(例)

    ・「記憶の場」としてのデン・ブリール歴史博物館 ―ナショナルな語りとローカルな語りの比較
    ・17世紀オランダ絵画は日常の視覚的記録といえるか
    ・日本で安楽死を導入することで自殺を防ぐことは可能なのかーオランダの「よき死」を参考にしてー
    ・「島原・天草一揆の勃発時期に係る日本イメージの歴史的形成過程ー書簡、商館長日記、絵踏みに見られる日本人描写ー」
    ・日本における初等教育の改善に向けて -オルタナティブ教育からの示唆-
    ・服装選択におけるジェンダー平等の実現を目指して―アパレル企業および衣料品店におけるジェンダー意識と課題―
    ・現代民主主義の機能不全に関する研究―オランダにおけるポピュリズムの台頭を事例に―オランダの民主政治の機能不全とポピュリズムの台頭に関する研究
    ・オランダ人の生活から見る横浜開港

    オランダ特別コースの科目

    オランダ語I~V(1~3年次)
    大学1年次よりオランダ語を留学するまで学修します。Iではオランダ語の発音や日常会話など、オランダ語に親しみます。II~IVでは、外国人向けオランダ語取得のテキストを中心に、本格的にオランダ語を学びます。Vでは、留学に向けてオランダ語のブラッシュアップを図ります。
    日蘭比較文化I・II(2・3年次)
    日本社会との違いを、実際にオランダに関わって仕事をされているゲストスピーカーの方々から講義を受け、学生各自のテーマを探ります。
    オランダの政治と外交(3年次)
    オランダのライデン大学からの招聘教員が中心になって、現代のオランダの特色について学びます。
    オランダの社会と教育(3年次)
    教育社会学の視点から、日本と大きく異なるオランダ社会と教育について学びます。
    オランダ語の特質(3年次)
    オランダ語について、音韻論、形態論、など言語の様々な観点からオランダ語の特質と歴史的変遷を学びます。
    日蘭交流史(3年次)
    400年に及ぶオランダと日本の関係を、時代ごとに特徴を学び、日蘭双方の社会に与えた影響を考えます。

    関連する科目

    ■オランダ・ヨーロッパ研究入門(1年次)
    ■オランダ・ヨーロッパ地域論(2年次)
    ■EU法(3年次)
    ■異文化理解教育(3年次)
    ■ヨーロッパ近現代史(3年次)
    ■地域社会論(3年次)

    関連リンク

    本学の教員による講義動画を「夢ナビ」に掲載中です。「夢ナビ講義Video」は株式会社フロムページが提供している教員の研究内容や授業内容を講義スタイルで高校生向けに発信する動画です。ぜひ、御覧ください。

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