学部紹介
国際公共政策コース
国際社会で発生する様々な政策課題に対して、主に政治学・法学・経済学の知識や分析手法を駆使して実践的に学びます。英語での講義や演習、中期・長期留学や海外フィールドワークといった多様な教育プログラムにより、世界を舞台に活躍する人材を育成します。
【国際政治学】
社会のために国際政治を学び
グローバルな視点を身につけましょう。
森川 裕二 教授
座学が中心ですが、とくに国際情勢を理解するために海外メデイアや国際報道の“読み方”についてグループワークも随時取り入れて学びます。
多文化社会学部でグローバル視点を身につけることが、学生のみなさんの使命です。
自分のために勉強するのではなく、社会のために国際関係について勉強しているという意識を持ち、現実の社会を批判的に論じ、未来社会を構想する力として発揮してほしいと思います。
コースの特色
このコースでは、国家間だけでなく国境を越えた市民が相互に依存しながら変化するグローバル社会を理解するために、専門性を深めると同時に学際性を高めたカリキュラムを設計しています。
さらに英語での講義や演習、中期・長期留学や海外フィールドワークといった多様な教育プログラムにより、世界を舞台に活躍する人材の育成を目指しています。
講義科目
■国際機構論
■核軍縮不拡散政策論
■EU法
■国際政治学
■比較政治学
■国際経営論
■開発経済学
■国際人権論
■グローバルヘルス
■計量経済学
■アジア経済論
■多文化マーケティング論
■地域生態論
※科目名称は変更する場合があります。
※青字は複数コースにまたがる専門講義科目
在学生の声
理論を身近な交流と繋げて
自分なりの考え方を構築
坂井 絢香(4年)※2021年度現在
佐賀県立佐賀北高校出身
卒業論文では、日韓の姉妹都市交流について研究する予定です。国同士や個人の交流とは異なる関係性だからこそ、果たせる役割や可能性があるのではないかと考えています。
在学生の声(2020年度)
議論を重ねる中で
浮かび上がる多角的な視点
齋藤 華乃(4年)
京都学園高等学校出身
留学先:カナダ/カルガリー大学
また3年次にカナダのカルガリー大学に留学した際、ちょうど現地では選挙戦が行われていました。日本と違い、現地の学生たちは自分の考えを積極的に発言し、講義でも具体的な候補者の政策について考えを述べる機会がありました。そうした中で政治問題に対する国ごとの違いに興味を持ち、卒業研究では、カナダにおける移民や大麻といった国内問題を他国の政策と比較しながら分析する予定です。
在学生の声(2019年度)
長崎、沖縄、
世界をつなぐ学びの場
大城 耀(4年)
沖縄県立首里高等学校出身
留学先:フランス/パリ東クレテイユ大学
特に印象に残っている講義は、ヨーロッパの様々な法制度を学べる「EU 法」です。本講義では、EU 法の成り立ちから実際に起こった国家間の裁判事例まで幅広く学べます。留学先がフランスだったため、EU 市民の視点から見た法の存在意義や今後の在り方なども学ぶことができました。
また、フランスでは、地元沖縄の名産の琉球泡盛を広めるため、沖縄県と共同でパリのユネスコ本部で普及イベントを開催したり、海外と取引量の多い日本産品を学ぶため、JETRO・パリ事務所でインターンをしたりしました。
卒業研究では、フランスでの経験を活かし、沖縄の今後の産業発展の道筋をヨーロッパ諸国との関係性を交えながら考察したいと考えています。また、将来的には、名産品や芸能を通じて地方活性化のお手伝いができるビジネスに挑戦したいと思います。
在学生の声(2018年度)
現代グローバル社会の抱える
課題へ目を向ける
下薗 玲佳(4年)
長野県長野西高等学校出身
留学先:イギリス/キール大学
開講されている授業の中で印象に残っているのは国際政治学です。この授業では、世界政府が不在の国際社会で第二次大戦後の国際秩序がどのように形成されて、冷戦後のグローバル時代の国際関係はどのように変化しているのか、歴史的経緯や主要理論を踏まえて、日々の国際情勢を事例にして学びました。
イギリス・キール大学の留学から帰国後、国際関係論の一分野である国際政治経済学の視点から、「英国のEU離脱問題とメディア報道」をテーマに卒業研究を行っています。卒業後は大学院へ進学し、この学部で修得した知識と考え方を活かしてさらに研究を進めたいと考えています。
在学生の声(2017年度)
【国際開発論】
※平成30年度より科目名「開発経済学」に変更予定
現代グローバル社会の課題を
「貧困削減」の視点から考察する。
中村 恒太朗(3年)
愛知県・名古屋市立向陽高等学校出身
留学先:フィリピン/フィリピン大学ディリマン校
この講義では、国際開発の抱える課題の現状を、その背景となるメカニズムから考えます。最新の開発経済の潮流を踏まえたケーススタディと実証的な事例を学ぶことは、実際の貧困削減へのアプローチを学生自身が主体的に捉えることにつながります。
講義に出席する学生の多くは国際協力や貧困削減への取り組みに関心があり、中には留学生や大学院生もいます。現代グローバル社会の諸課題を開発経済の視点から議論することを通じて、国際社会に貢献できる人材の第一歩を踏み出しています。