学部紹介

    言語コミュニケーションコース

    言語コミュニケーションコース

    多文化社会における言語の個別性と普遍性及び言語と文化の関わりについて、英語・日本語を中心とした言語学、言語教育、コミュニケーション論を通じて学びます。欧米の文化についても見識を深めることで、多文化が交錯する現代社会において、適切に言語運用ができる人材を育成します。

    コースの特色

    言語コミュニケーションコースでは、多文化社会における言語の個別性と普遍性、及び言語と文化の関わりについて学びます。
    日本語、英語に焦点を当てながら、言語を体系的にとらえ、コミュニケーション活動にとって不可欠な言語のしくみと機能を適切に理解する人材を養成します。
    なお、このコースにおいて、教育職員免許状取得に必要な単位(教育実習を含む)をすべて修得した場合、卒業時に高等学校教諭一種免許状(英語)を取得することができます。また、このコースを選択した場合、日本語教員基礎資格が取得しやすくなります。
    【当該免許状の取得と中長期留学の両方を希望する場合】
    ・2年次後期に半年間の中期留学をし、残りの2年間で免許状の取得に必要な科目の単位を取得する方法
    (4年間で卒業
    ・3年次以降に半年(中期留学)から1年(長期留学)の中長期留学を行い、帰国後に必要な科目の単位を取得する方法
    (5~6年間で卒業
    のいずれかを選択する必要があります。
    いずれの場合も、きちんと免許に必要な科目を履修し、残り科目についても履修条件等を十分に確認の上で、履修計画を立てる必要があります。留学に行く時期や期間によっては4年間や5年間での卒業は難しいため行先や期間、時期等の具体的な計画を持ったうえで学務係に確認してください。 なお、特に長期留学(1年間)の場合は5年間での卒業は難しいことにご留意ください。

    講義科目

    ■異文化理解教育
    ■異文化と家族
    ■異文化交流論
    ■アメリカ文学論
    ■異文化間コミュニケーション
    ■英語音声のしくみと働き
    ■英米文学概論
    ■応用言語学
    ■認知言語学
    ■コーパス言語学
    ■対照言語学(日英)
    ■対照言語学(日中)
    ■第二言語習得論
    ■日本語学
    ■オランダ語の特質

    ※科目名称は変更する場合があります。
    ※青字は複数コースにまたがる専門講義科目

    在学生の声

    平山 立夏子(4年)

    間違いを恐れず会話して
    ツールとしての英語を学ぶ

    平山 立夏子(4年)※2021年度現在

    石川県立金沢二水高等学校出身

    高校のESS部で演劇やディベートに取り組んだ経験があり、大学ではもっと実践的な英語力を高めたいという気持ちで多文化社会学部に進学。指導も論文もすべて英語で進める先生方のゼミへの興味がきっかけとなり、言語コミュニケーションコースを選びました。言語学の講義はもちろん、実践的にディベートを学ぶ機会などが充実しています。
    「日本語学」では、普段当たり前のように使っている日本語の成り立ちを学んだり、「異文化コミュニケーション」では、一枚の写真でも国により異なる捉え方の事例の分析をしたりするなど、様々な国の人と交流する上で役立つ知識が身につきました。
    高校までの英語はテスト重視という印象で、間違いのない英語を心がけていました。それが大学では、英語はコミュニケーションツールであり、間違いを恐れず積極的に話そうと考えるようになりました。卒業後は、商社の渉外担当としての就職が決まっています。今後も英語力を高めていきつつ、自分自身の審美眼を磨きたいです。

    在学生の声(2020年度)

    田中 茉優(4年)

    言語の成り立ちを学び、
    新しい視点から分析する

    田中 茉優(4年)

    長崎県立長崎南高等学校出身

    私は高校の英語教員を目指していますが、語学だけでなく英語圏の文化や歴史など背景的な部分も学びたいと思い、多文化社会学部を選びました。言語コミュニケーションコースを選択したのも、教員免許を取得できることが大きな理由です。このコースでは、文法がなぜそうした仕組みになるのか、単語がどのように生まれたのかなどを学びます。直接的な英語力に繋がる分野ではないかもしれませんが、英語に対する視野が広がり、勉強がより面白くなりました。
    例えば英語の若者言葉は時代とともに変化して、日本語と同じように短く表現する傾向があります。こうした成り立ちから比較しながら学ぶことで、様々な言語に対する理解がより深まります。卒業研究では、日本語と英語の若者言葉をテーマに調査した結果をまとめる予定です。また言語コミュニケーションコースでは、外国語だけではなく日本語学の講義もありました。当たり前のように使っている母国語を言語学的に学ぶことで、日常生活でも言語に関心を持つ場面が増えました。

    在学生の声(2019年度)

    古閑原 あずさ(4年)

    ことばの中に
    文化を探究

    古閑原 あずさ(4年)

    熊本県立玉名高等学校出身
    留学先:オーストラリア/サザンクロス大学

    一見同じ内容に見える文が、語順が変われば意味や強調したい部分が変化する。これまで漠然と捉えていた文法や語彙を、大学での言語学の講義を通してより具体的に理解するようになりました。
    特に印象に残っている講義の一つが「応用言語学」です。本講義では、幼児や非英語母語話者が英語を習得する過程と、そこで起こしやすい間違いなどについて学びます。そこから外国語の効果的な教授法を考察するなど、社会や教育の分野に応用させる点がこの講義の魅力です。講義を通して、英語教育や第二言語習得への関心を持つようになりました。
    また、英語圏での長期留学を経験し、ことばのニュアンスや表現が感覚的に身についたことは大きな収穫だと思います。同じ英語一つをとっても国や地域によって特徴があり、語彙や表現が変わる面白さがあります。
    卒業研究では、オーストラリア英語の語彙的特徴を研究テーマに、ことばとその背景に込められた文化や社会を考察する予定です。

    在学生の声(2018年度)

    梶原 沙稀(4年)

    ことばの中から見える世界

    梶原 沙稀(4年)

    福岡県立春日高等学校出身
    留学先:アメリカ/ノーザン州立大学

    大学に入って興味深いと感じた授業の一つが「英語の仕組みと意味」でした。そこで前置詞一つ一つのもつ核となるイメージを学んだことが、とても印象に残りました。高校までの勉強では、教科書や参考書通りに一つの表現を一つのものとして暗記していましたが、この授業を通して英単語の持つ意味とニュアンスをしっかりとらえることで、同じような英文も状況によって使い分けられるということを理解できたからです。このような言語の仕組みに強く興味をもち、言語学のゼミを選択しました。
    卒業研究では、英語の映画をもとにネイティブスピーカーの用いる言い回しや日本語字幕に注目し、そこに含意されている意味や背景について分析してみたいと考えています。将来的には、この学部で学んだ言語や異文化に関する知識を生かしながら、日本に滞在する外国の方と積極的に関わるような仕事に就きたいと考えています。

    在学生の声(2017年度)

    篠崎 碧(4年)

    【異文化間コミュニケーション】

    日常や自分の立ち位置を見直すことが大事です。

    篠崎 碧(4年)

    長崎県・長崎日本大学高等学校出身
    留学先:イギリス/キール大学

    この講義は異文化を持つ者同士が接触した際に起こりうる摩擦を前提とした授業です。全て英語で行われます。不安に思う人もいるかもしれませんが、心配しないでください。1年生からの講義で、受講できるだけの英語は身についているはずです。より英語の使用にも自信が持てるのではないでしょうか。
    講義では、教科書として使われているテキストはもちろんのこと、グループワークやプレゼンテーションなどを通して、どのような場面で摩擦や衝突が起こりうるのかを学んでいきます。他文化を学ぶというより、衝突が起こった事例をもとにディスカッションなどをすることにより、自文化のことを見つめ直すきっかけにもなります。衝突や摩擦を受け入れ、自分の立ち位置を見つめることでそこからまた新しい異文化との交流の道が拓けていくように思います。

     

     

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