学部紹介(平成29年度以前入学の在学生へ)
カリキュラム
Transition Programとモジュール・システム
モジュールの組み合わせとコース
「オランダ特別コース」以外の3つのコースについては、共通基礎モジュール(2年次)および専門モジュール(3年次以降)の選択によってコースが決まります。コースとモジュールの組合せは、以下のとおりです。
1)Transition Program
Transition Programは、1年次前期に、英語と大学入門科目のみを集中的に履修するプログラムです。これにより、国際的に通用する大学レベルの授業の開始は1年次後期からとなります(これを準秋入学制といいます)。
Transition Programの英語学習では、TOEFL PBT500 (iBT61 )を到達目標としています。ただし、入学時の英語力の基準(TOEFL PBT 500点(iBT 61点)、TOEIC 730点又は英検準1級)を上回っている学生は、講義の受講に代えて、約半年間の国際的なボランティア、インターンシップ、フィールドワークへ参加してもらい、英語力を一層の上達させるとともに、社会認識を深めてもらいます。
【Transition Programの対象科目】
●英語集中学習科目
1)教養教育科目:「英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ」、「総合英語Ⅰ、Ⅱ」
2)専門教育科目:「英語発音法」、「Reading and Writing Ⅰ」、「Reading and Discussion Ⅰ」
●大学入門科目
1)教養教育科目:「教養ゼミナール」、「グローバルキャリアへの扉」
2)専門教育科目:「フィールドワーク入門」
【知の1000時間マラソン】
Transition Programには、正課科目のほかに、英語合宿(72時間)、夏期集中講座(63時間)、英語カフェへの参加(189時間)、Program成果発表会(5時間)などが含まれています。これらの学習時間を合計するとおよそ1000時間となります。
2)学部モジュール
学部モジュールは、1年次に全員が受講する必修科目です。
1年次前期にはグローバルキャリアのイメージを導く科目「グローバルキャリアへの扉」を受講し、後期には長崎を出発点とする現代の「大航海時代」を再現する5科目が並びます。
これらの科目を履修することにより、長崎から出発し、アジア、アフリカ、ヨーロッパという3つの地域に関する歴史・社会・言語・文化の基礎的理解を経て、「日本」を見直すあるいは再認識するという学習プロセスを構成し、全体としてグローバルな課題の概要とその背景を理解することができます。
科目名
– グローバルキャリアへの扉
– 長崎から出発するグローバル社会へ
– アジア理解への扉
– アフリカ理解への扉
– オランダ―ヨーロッパ理解への扉
– 日本を知る
3)フィールドワークモジュール
フィールドワークモジュールは、調査の考え方を学び技術を身につけるための7科目からなります。学生はこの中から少なくとも4科目を受講することで、自ら問いを立て、適切な調査技法を選択し、データを収集し、レポートをまとめる技法を学びます。
フィールドワークモジュールでの学びの総仕上げとして、「海外フィールドワーク実習」を選択することもできます。この科目ではアジアやアフリカからフィールドを選定し、文献レビューによる調査課題の設定、調査の設計を行い、英語による調査の実践を経験することができます。
科目名
– フィールドワーク入門(必修)
– フィールドワーク基礎実習(必修)
– アーカイヴ実習(選択必修)
– 映像・デジタルアーカイヴ実習(選択必修)
– サーベイ基礎実習(選択必修)
– インタビュー調査基礎実習(選択必修)
– 海外フィールドワーク実習(選択)
4)留学、フィールドワーク、インターンシップなど
多文化社会学部の留学、フィールドワーク、インターンシップについては、次のリンクを参照してください。
5)共通基礎モジュール
2年次に履修する共通基礎モジュールでは、3つのモジュールから1つを主モジュールとして選択し6科目を修得します。
さらに、主モジュール以外のモジュールから1つを副モジュールとして選択し3科目を修得します。
「グローバル社会のしくみ」モジュール
「グローバル社会のしくみ」は、法学、政治学、経済学、経営学、ジェンダー論を横断する学際的な学びによって、マクロな視点からグローバル社会を構成する社会的メカニズムを理解することを目指します。6科目中4科目は英語で開講され、2科目は一部英語で開講されます。
科目名
– 多文化のなかのルール
– 多文化社会のガバナンス
– 文化のなかのエコノミー
– 地域をこえるマネジメント
– ジェンダーと人権
– 紛争と平和
「社会を映し出す文化、文化が作り出す社会」モジュール
「社会を映し出す文化、文化が作り出す社会」は、文化人類学、社会学、歴史学、思想史、文化研究を横断する学際的な学びによって、グローバル化の中で変容する文化と社会に関する基礎的な理解を目指します。6科目中5科目が一部英語で開講されます。
科目名
– 文化は社会の鏡なのか
– 越境する文化
– 出来事と表象のあいだ
– 人間観とコスモロジー
– 他者と生きる技法
– 日本の中の世界、世界の中の日本
「多言語を学ぶ、多言語で学ぶ」モジュール
「多言語を学ぶ、多言語で学ぶ」は、言語学、文化人類学、文化研究担当の教員と多言語・多文化環境の中でキャリアを築いてきた教員との分野横断型のコラボレーションによって、言語文化圏の生成と変容、相互作用及び共生について理解することを目指します。
科目名
– 英語からたどる文化
– 日本語からたどる文化
– 中国語からたどる文化
– アジア諸言語からたどる文化
– ヨーロッパ諸言語からたどる文化
– アフリカ諸言語からたどる文化
6)専門モジュール
詳しくは多文化社会学部の各コースのご説明をご覧ください。
7)中国語モジュール
長崎大学では初習外国語(ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)からひとつを選び1年次から2年次にかけて学習します。このうち中国語を選択した人が、さらに高度な中国語を学べるよう、多文化社会学部に中国語モジュール科目5科目を設けています。
科目名
– 中国語総合表現Ⅰ、Ⅱ
– 中国語文献討論Ⅰ、Ⅱ
– 中国語プレゼンテーション
8)英語モジュール
多文化社会学部の英語科目は、学部の英語モジュール10科目および長崎大学の教養教育科目8科目からなります。
英語モジュール科目(10科目)は全学部生必修の英語科目です。このうち「英語発音法」「Reading and WritingⅠ」「Reading and DiscussionⅠ」は、Transition Programの構成科目となります。
科目名
– 英語発音法
– 英語の仕組みと意味Ⅰ、Ⅱ
– Reading and WritingⅠ、Ⅱ
– Academic WritingⅠ、Ⅱ
– Reading and DiscussionⅠ、Ⅱ
– Debate
これらの他に、長崎大学の教養教育の英語科目として、以下の8科目を履修します。
– 英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ
– 総合英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ
– Advanced EnglishⅠ、Ⅱ