学部紹介
教員紹介
福田 紗耶香

オランダ社会の教育事象を「翻訳」する
福田 紗耶香 (ふくだ・さやか)
熊本県出身。九州大学大学院人間環境学府教育システム専攻博士後期課程単位取得退学。専門は、比較教育学、教育学、教育社会学、オランダ地域研究。2022年4月から長崎大学多文化社会学部。
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Q.ご自身の研究を紹介してください。
社会的に不利な子どもたちの教育格差是正を前提とする保育・就学前教育制度の研究
貧困や階層、文化的差異など、様々な要因が子どもたちの教育達成を妨げるリスクとなるといわれています。このような教育格差を是正するための方策として取り組まれてきた就学前教育に関心をもっています。
そこで、多文化社会のモデルとされたオランダをフィールドとして、移民の子どもをはじめとする社会的に不利な立場におかれた人々の教育格差を是正するための就学前教育の取り組みおよび制度を研究しています。
オランダの社会的・文化的文脈を理解し、オランダで起きている教育事象を「翻訳」することはとても難しいです。しかし同時に、自分のフィルターから見たオランダの姿を説明しようとするプロセスに最も楽しさを感じています。「翻訳」のために、自分の違和感と批判的思考を大切に、オランダ社会の様々な側面に目を向けています。
そこで、多文化社会のモデルとされたオランダをフィールドとして、移民の子どもをはじめとする社会的に不利な立場におかれた人々の教育格差を是正するための就学前教育の取り組みおよび制度を研究しています。
オランダの社会的・文化的文脈を理解し、オランダで起きている教育事象を「翻訳」することはとても難しいです。しかし同時に、自分のフィルターから見たオランダの姿を説明しようとするプロセスに最も楽しさを感じています。「翻訳」のために、自分の違和感と批判的思考を大切に、オランダ社会の様々な側面に目を向けています。
Q.どのような授業になりますか。
専門科目「異文化理解教育」
人やモノの移動が激しい現代では、多様な背景を持つ人々によってコミュニティが構成されています。
この授業では、社会の急激な多様化に向き合ってきたヨーロッパ諸国と、多様化の課題が浮かび上がりつつある日本を事例として、多文化社会における教育課題に社会科学の知見をどのように活用できるのか考えていきます。
この授業では、社会の急激な多様化に向き合ってきたヨーロッパ諸国と、多様化の課題が浮かび上がりつつある日本を事例として、多文化社会における教育課題に社会科学の知見をどのように活用できるのか考えていきます。
Q.メッセージをお願いします。
オランダは教育だけでなく、環境、農業、経済、法など、様々な側面において、私たちに問い直しのきっかけを与えてくれるフィールドだと考えています。長崎大学多文化社会学部は、そんなオランダとのつながりも深く、貴重な体験ができる場であると思います。皆さんと一緒に学び、議論するのを楽しみにしています。