学部紹介
教員紹介
寺田 晋

理想と現実を往還し、あるべき社会を追求する
寺田 晋 (てらだ・くにゆき)
大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学後、ハイデルベルク大学哲学部にて博士号取得。専門は社会理論、国際社会学。札幌学院大学非常勤講師、大阪大学非常勤講師などを経て、2021年12月より長崎大学多文化社会学部。
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Q.ご自身の研究を紹介してください。
テーマとしているのはシティズンシップと多文化主義です。平等とはどのようなことなのか、どうしたら不平等を解消していくことができるのかという問題について、とくに文化的に異なる集団間の平等について、規範理論の検討、政策の国際比較や歴史分析など、理論と実証の両面から研究しています。近年では社会科学の認識論や調査方法論にも関心を広げています。
【PHOTO】ドイツ・ハイデルベルクにある社会学者マックス・ウェーバーとマリアンネ・ウェーバーの墓
Q.どのような授業になりますか。
専門科目「国際社会学」
日本でも「多文化共生」という言葉が使われるようになって久しいですが、「多文化共生」がなぜ重要なのかをじっくり考える機会はあまりないと思います。この授業では、なぜ文化の違いを認めることが求められるのか、そのためにはどのような政策が必要なのかといったことを、具体的な事例をみながら考えていきます。文化の多様性についてはさまざまな考え方がありますが、この授業ではとくに、多文化主義とよばれる考えについて、規範的な理論とそれに対する批判、政策とその効果について最新の知見を学んでいきます。多様な文化的背景をもつひとびとが、ともに暮らしていくための社会のあり方について考えたいひとは是非参加してください。
日本でも「多文化共生」という言葉が使われるようになって久しいですが、「多文化共生」がなぜ重要なのかをじっくり考える機会はあまりないと思います。この授業では、なぜ文化の違いを認めることが求められるのか、そのためにはどのような政策が必要なのかといったことを、具体的な事例をみながら考えていきます。文化の多様性についてはさまざまな考え方がありますが、この授業ではとくに、多文化主義とよばれる考えについて、規範的な理論とそれに対する批判、政策とその効果について最新の知見を学んでいきます。多様な文化的背景をもつひとびとが、ともに暮らしていくための社会のあり方について考えたいひとは是非参加してください。
Q.メッセージをお願いします。
会話を通じてであれ、書籍を通じてであれ、ひとは多くのことを誰かほかのひとから学ぶものだと思います。大学は多様な教員や学生と出会う特別な機会が得られる場です。その機会を、どうか思う存分、活用してください。自分から積極的に働きかけることが難しいと感じるひともいると思いますが、そんなあなたもまた誰かほかのひとに教える何かをもっているはずです。あなたがいなければ、他のひとたちから失われる学びがある、そう思って、新しいひとびとと知り合い、議論してください。その営みが大学という場を作るはずです。