大学院の紹介

    教員紹介

    南 誠

    アジアで人の移動とその生活世界を探究する

    南 誠(みなみ・まこと) 
    中国黒竜江省生まれ。横浜商科大学を卒業後、早稲田大学アジア太平洋研究科(修士)修了後、京都大学人間・環境学研究科で博士(人間・環境学)号取得。
    専門は歴史社会学、国際社会学。2014年より長崎大学多文化社会学部。
    ⇒研究歴等の詳細へ

    職位 准教授
    学位 博士
    専攻 国際社会学、歴史社会学
    研究分野 国際移民、歴史記憶の国際比較、東アジアの境界文化
    担当授業科目
    (博士前期課程)
    トランスナショナリティ論特講、トランスナショナリティ論特定演習、多文化社会学セミナー、研究指導
    担当授業科目
    (博士後期課程)
    多文化社会学セミナー、研究指導
    e-mail lsk-minami●nagasaki-u.ac.jp

    ※●を@に置き換えて送信してください。

    研究テーマ
    主に
    (1)中国帰国者の生成的な境界文化と多文化共生
    (2)満洲をめぐる歴史記憶の国際比較研究を手がかりに
    (3)近代東アジアの境界文化の生成と溶解について研究しています。
    他には、東アジアにおける景観の越境、人の移動と食文化などについても研究調査しています。
    研究の内容や方法
    一次史料の収集と分析、計量分析、ライフストーリー、参与観察
    研究成果
    【主たる著書】
    【単著】 
    南誠、『中国帰国者をめぐる包摂と排除の歴史社会学:境界文化の生成とそのポリティクス』明石書店、1-278、2016.

    【共著】 
    南誠、「中国残留日本人」の語られ方:記憶・表象するテレビ・ドキュメンタリー、『満洲 記憶と歴史』京都大学学術出版会、252-290、2007. 
    南誠、「想像される中国残留日本人:国民をめぐる包摂と排除」、蘭信三編『中国残留日本人という経験』勉誠社勉誠社、40−69、2009. 
    南誠、「中国帰国者」の歴史/社会的形成:国民,エスニシティ,コミュニティ」、永野武編『日中社会学叢書2 チャイニーズネスとトランスナショナルアイデンティティ』明石書店、116−148、2010. 
    南誠、国籍とアイデンティティのパフォーマティヴィティ:個別引揚者と「中国残留日本人」の語りを事例に、『越境とアイデンティフィケーション:国籍・パスポート・ID』新曜社、295-319、2012.
    南誠、中国「方正日本人公墓」にみる対日意識の形成と表出、駒井洋監修 小林真生編『レイシズムと外国人嫌悪』明石書店、92-102、2013.
    南誠、従”国民”到”移民”:中国帰国者的歴史形成和身分認同(中国語)、袁丁編『近代以来亜州移民与海洋社会』広東人民出版社、107-117、2014.
    南誠、残留中国日本人話語:以電視記録片為題材(中国語)、『新史学8 歴史と記憶』中華書局、270-288、2014.
    南誠、戦争と移動、民俗学辞典丸善書房、272-273、2014.
    南誠、「中国帰国者」系日本人:生成的な境界文化の可能性、駒井洋監修 佐々木てる編『マルチ・エスニック・ジャパニーズ:○○系日本人の変革力』明石書店、203-218、2016.
    南誠、中国帰国者と身分証明、陳天璽等編『パスポート学』北海道大学出版会、224-230、2016.
    李偉・南誠、大連都市公園の誕生と変遷:植民地統治時代(1898〜1945年)を中心に、権京仙・具知瑛編著『大連:環黄海圏海港都市百年の軌跡』(韓国語)권경선, 구지영 편저『다롄, 환황해권 해항도시 100여 년의 궤적』図書出版ソンイン  도서출판 선인、323-357、2016.
    【主たる論文】
    南誠、「中国残留日本人」の歴史的形成に関する一考察、『日中社会学研究』第13号日中社会学会、148-174、2005、査読有.
    南誠、「中国帰国者」の表象をめぐって、庄司博史・金善美編『多民族日本のみせかた』国立民族学博物館調査報告、199-210、2006、査読有.
    南誠、「中国帰国者」をめぐる包摂と排除、庄司博史編『移民とともに変わる地域と国家』国立民族学博物館、121-137、2009、査読有.
    南誠、戦後の中国における日本人政策:ポストコロニアルと国民統合の視点から、『21 世紀東アジア社会学 第二号』日中社会学会、120-135、2009、査読有.
    南誠、アイデンティティのパフォーマティヴィティに関する社会学的研究:「中国残留日本人」の呼称と語りを手がかりとして、『ソシオロジ』第168号、57−73、2010、査読有.
    南誠、「満洲」記憶に関する計量的分析の試み:長野県の碑を中心に、『21世紀東アジア社会学』第六号日中社会学会、55-71、2014、査読有.
    南誠、中国帰国者と多文化共生:アンケート調査の結果を手がかりに考える、『21世紀アジア社会学』第7号日中社会学会、72-83、2015、査読有.
    【外部資金獲得、受賞等】
    科学研究費(特別研究員奨励費)、越境する中国帰国者の生活世界:包摂と排除をめぐる境界文化の社会学的研究、H20年(3年間).研究代表者
    科学研究費(研究スタート支援)、地域社会における中国帰国者の境界文化の実証的研究、H23年(2年間).研究代表者
    (財)トヨタ財団研究助成(個人)、歴史認識の対立を越える人々のつながりの発見と構築:満洲の歴史と記憶の日中比較研究を手がかりとして、H23年(2年間).研究代表者
    科学技術人材育成費補助事業(テニュアトラック普及・定着事業)、近代東アジアにおける境界文化の生成と溶解:満洲の歴史と記憶を手がかりとして、H24年(2年間).研究代表者
    科学研究費(研究成果公開促進費)、中国帰国者をめぐる包摂と排除の歴史社会学、H27年(1年間).研究代表者
    科学研究費(若手B)、中国帰国者の包摂と排除に関する総合的研究:境界文化の日中比較を手がかりに、H27年(3年間).研究代表者

    科学研究費(挑戦的萌芽研究)、メモリー・スタディーズのモデルに向けた領域横断的研究:東アジアを事例として、H24年(3年間).研究分担者
    科学研究費(挑戦的萌芽研究)、戦争記憶の表象における社会的マイノリティの位置:長崎をフィールドとして、H25年(3年間).研究分担者
    科学研究費(基盤B)、中国の越境的移動・境界侵犯・異種混交より生成する新しい「社会」に関する実証研究、H27年(3年間).研究分担者
    研究指導が可能なテーマや領域
    国際移民、多文化共生、文化の越境、歴史記憶など
    【研究指導(ゼミ)の使用言語】
    主に日本語。中国語も可。
    過去に指導した修士論文・学部卒業論文等のタイトル
    2017年度指導中の卒論テーマ: 日本におけるイレズミイメージの変遷、日本人リタイアメントのマレーシア移住、クロアチアにおける地中海料理の伝承、人はなぜバーに行くのか(サードプレイスとしてのバー文化)
    受験希望者へのメッセージ・リクエスト
    「書を持って街へ出よう」、「書を捨てて街へ出よう」。
    一見矛盾しているようだが、これこそ社会調査の醍醐味である。理論と現実(実践)の往還こそが、学問(問うて学ぶ)の営みにほかならない。そうした学問的な営みを共に考えていくことを楽しみにしている。

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