キャリア・就職
卒業生のキャリア紹介
小林 郁子
日本ロレアル株式会社 リュクス事業本部 シュウ ウエムラ事業部
―現在の仕事内容を教えてください。
外資系の化粧品メーカーでマーケティングと顧客サービス関連の業務を行うチームで仕事をしています。様々なお店やブランドでお買い物をする際、会員登録やメルマガの配信の受け取りについて聞かれることがあると思います。私はそのような会員プログラムの管理や会員登録されている方へのメール作成などを行っています。
また、ブランドの脳の機能も担っており、ブランドの新客顧客率、リピート率、平均購入金額などお客様の情報からブランドの現状を分析し、今後のプラン立てに役立つ情報提供などを社内で行っています。
―多文化社会学部での学びはどのように生かされていますか?
社内が多文化社会学部のような環境です。様々な国籍、性別、言語、また異なる意見を持つ社員と仕事をしなくてはいけないため、多文化で学ぶ異文化コミュニケーションや文化あるいは歴史・宗教に配慮し、意識する瞬間が日々あります。
また仕事で英語を使う機会もあるため、言語の学びも生かされていると感じます。
―長崎での学生生活は、今の仕事にどのように役立っていますか?
勤務先が東京ということもあり関東出身の社員も多いため、地方での経験が生かされることは多々あります。マーケティングの仕事をしているので、例えば長崎の百貨店の客層や雰囲気、お店の規模、店員さんの雰囲気など実際に目にしないと分からない情報を参考にし、新たな施策立案に役立てています。
アルバイトはアパレルで働いていました。接客の経験から、店頭で欲しい情報が何か想像がつきやすいですし、何より百貨店での美容部員研修の際、抵抗なく自然に接客業に馴染めたことは大きな武器となりました。
受験生・在学生へのメッセージをお願いします。
多文化社会学部への入学を考えている皆さんへ
大学での学びや大学生活、自分への期待感やワクワクする気持ちがこれからのチャレンジを後押しする原動力となります。
大学2年生の終わりからコロナが拡大し、入学当初に夢見ていた留学は叶いませんでした。時には自分の期待とは異なる状況に直面することもあります。そうした時には、自分が何に期待をしていたのか、もう一度考えてみてください。留学をすることにワクワクしていたのか、そこで学びたい何かにワクワクしていたのか、そうすると案外留学をせずとも新たなワクワクや挑戦をする機会につながります。
留学には行けませんでしたが、その時間でサークルの立ち上げと運営、コロナ禍での映画イベントの企画・運営と、留学に行っていたら経験できなかった学生生活を送ることができました。またその時の経験が今の仕事にもつながっています。
これからの大学生活に胸を膨らませて、たくさんの経験と学びを得てくださいね!
多文化社会学部の学生の皆さんへ
まずは貴重な大学生活、やりたい事や学びたい事をとことんやり尽くしてください!社会人になり、大学生のうちにやっておきたかった事が山のようにあるように思えます。もちろん当時はやりたい事、学びたい事を目一杯していたように思えますが、それがどれだけ貴重なことか、今となってはとても大事な時間だったと感じます…!
学ぶことだけでなく、バイトや旅行、サークルなど夢中になって取り組んだことは、必ずどこかでその経験を活かせるはずです。ぜひ色々なことに興味をもって熱中してください。
そして、周りの人や出会う人との縁を大切にしてください。大学時代の仲間や先輩、アルバイトの上司は時に大きな支えになってくれます。仕事をする環境の外で会える人がいることは大きな財産です。そこから新たな出会いや仕事につながる可能性も秘めています。自分の経験と同じくらい大切にしてくださいね。