キャリア・就職
卒業生のキャリア紹介
渡邉 希美
日中韓三国協力事務局(Trilateral Cooperation Secretariat)社会・文化部
―現在の仕事内容を教えてください。
主な業務としては日中韓の大学生・大学院生を対象とした青年交流プログラムの企画・開催を行っています。夏には模擬サミット形式で行う日中韓ユースサミット、冬には青年大使プログラム、日中韓スピーチコンテスト等を開催しており、これらのプログラムの企画から、募集、資料翻訳、現場での対応まで、同じチームの中国人、韓国人職員と協力しながら業務を進めています。
青年交流プログラムの他には日中韓三国の地方自治体ネットワーク継続のため、各種フォーラムやイベントのサポート・記録等を行っています。
―多文化社会学部での学びはどのように生かされていますか?
日中韓三国協力事務局は、韓国に設置されており、公用語は英語とされているため、1年次のカナダへの短期留学と3年後期から4年前期まで韓国での交換留学の経験は現在の職場で必要とされる語学力を高める良い機会だったと思います。
また、ゼミや授業でたくさんの文献を読んだ経験は、業務中、多くの資料の中から効率的に要点を読み取るのに役立っていると感じています。
―長崎での学生生活は、今の仕事にどのように役立っていますか?
抽象的になってしまいますが私は振り返ってみると大学生活で無駄なことは一つもなかったと思っています。長崎大学では意外となんでもできます。大学時代はアルバイトを片手には収まらないくらいの職種を経験しましたし、聞こうと思えば他学部、他大学の授業も聴講できます。
サークルもオンラインで首都圏のインカレサークルに入って活動することもできます。そして、ほとんどの場所で長大、もしくは長崎はいろいろな人に驚かれ、関心を持ってもらうきっかけになりました。いろいろな場所での人との交流、つながり、そこから得られる知識や経験は卒業後ふとした時に点が線となって繋がったり、業務に役立ったりしています。
受験生・在学生へのメッセージをお願いします。
私の周りの長大生はいい意味で独特で自分の好きなことに真っ直ぐな人が多かったと記憶しています。ゼミ内にも学部内にも、他学部のバイト仲間にもそんな友達や先輩がいたからこそ私も周りの目を気にせず、興味をもった日韓関係に没入できました。そして、特に多文化社会学部には自分の生きたい方向を定めたらそこに向かって惜しみなくサポートしてくださる教授や職員の方が多く、自分の好きにのめり込める環境でした。
好きなことに熱中した経験は自信にもなりますし、何より自分の進むべき道を明確にしてくれます。私も進路に迷ったときや仕事に忙殺されて自分を見失いそうになった時、大学時代の写真を見たり、ゼミの仲間に連絡したりすることで私のありたい姿を思い出し自分の理想に近づけるよう日々努力しています。
ぜひ多文化社会学部で少し独特で最高にかっこいい仲間や教授たちと好きを見つけ、なりふり構わず熱中してみてください。 きっと卒業後皆さんを支える大切な思い出になってくれます。