キャリア・就職
卒業生のキャリア紹介
伊藤 智紀
日本航空株式会社(JAL) 運航乗務員訓練生(自社養成パイロット) 配属先(地上業務実習先)
株式会社JALナビア コンタクトセンター運営部東京コンタクトセンター室国際グループ
―現在の仕事内容を教えてください。
JALの自社養成パイロットは、地上で運航を支える仲間の仕事を学ぶため、入社後に各地の地上業務実習先に配属されます。私は現在、国際線の予約・発券業務を主に担うコンタクトセンターにて、日々現場業務への理解を深めています。
およそ1年半〜2年ほど続く地上業務実習の終了後は、副操縦士への昇格に向け、国内での座学や、国内および米国アリゾナ州・フェニックスなどでの訓練が予定されています。
―多文化社会学部での学びはどのように生かされていますか?
多文化社会学部では、人文社会科学に幅広く触れることができ、また、多様な人たちに接することができます。
私たちの学年はコロナ禍によって入学式すらありませんでしたが、多様な夢や考えを持つ仲間と互いに刺激を与え合いながら、誰もが初めて経験する状況を共に乗り越えることができました。与えられた環境の中でできることを考え抜き、それに精一杯取り組む力を養うことができたと考えています。
現在の業務においても、限られた状況の中で最大限のパフォーマンスを発揮する必要がありますが、学生時代に養ったこれらの力が生かされていると感じますし、今後の訓練においても役立つと思います。
―長崎での学生生活は、今の仕事にどのように役立っていますか?
長崎での4年間の学生生活全ての経験が私の人生の糧であり、今を作り上げているため、そこで得た考え方、知識、人脈などは、何かしらの形で今に生かされていると言えます。
強いて言えば、その中でも特に影響を受けたのは、学童保育でのアルバイトです。就職活動中は、「パイロットになる」という夢が現実味を帯び始め、期待と不安が入り混じっていました。
そんな中、アルバイト先の学童の子どもたちの元気な姿や笑顔に癒されては励まされ、勉強や就職活動への大きな原動力となりました。子どもたちを含め、長崎で出会い、関わった方々に自分の操縦する飛行機に乗っていただくことは私の新たな目標であり、日々の業務のモチベーションとなっています。
受験生・在学生へのメッセージをお願いします。
受験生のみなさんへ
長崎は本当に美しい場所です。和華蘭文化という独自の文化や、海洋資源をはじめとした豊かな自然、そして重要な歴史をあわせもちながら、大きな変革の途中にあります。そんな長崎で学んだ4年間は本当に充実しており、私の第2の故郷となっています。
卒業生として、皆さんの多文化社会学部への入学を願いつつ、受験を心より応援しています!
在学生のみなさんへ
日々、学業に課外活動にと、忙しくも充実した日々を過ごされていることと思います。特に上級生の皆さんは自分の将来への岐路に立ち、不安や希望を抱きながら、就職活動や勉強に励まれていることと思います。
目標が定まっている人もそうでない人も、ぜひ今できること、やるべきこと、楽しんでいることに全力を注いでください。皆さんの学生生活が実りあるものとなることを切に願っています!