キャリア・就職
卒業生のキャリア紹介
坂井 絢香
佐賀県庁 国民健康保険課
―現在の仕事内容を教えてください。
佐賀県庁3年目、2カ所目の所属である国民健康保険課で県民の健康維持の促進と医療費の適正化に関わる業務をしています。佐賀県は、年齢調整後一人当たりの医療費が全国と比較して高く、それに伴い1人ひとりが負担する保険料が高い状況にあります。
この状況の改善のために、県民の健康を促進し医療費を下げるというミッションが与えられ、さまざまな方向からアプローチしていきます。
具体的には、健康管理の1つとして特定健診を受けてもらうため、ターゲットをセグメント化して効果的な勧奨方法を提案したり、提案にとどまらず現状をモニタリングしデータを活用し効果検証をしたりします。
―多文化社会学部での学びはどのように生かされていますか?
県庁職員という仕事は、幅広い分野の仕事を経験するため、色々な分野に瞬時に溶け込む必要があります。
実際に、2年間観光の仕事した後、現在は健康福祉分野という全く違う分野に関わっています。多文化社会学部での「客観的な視点から物事を捉え、見出された課題を論理的に思考する」という姿勢は共通して必要ですので、県民の立場に立って一番必要なものは何か考える際に心がけています。
―長崎での学生生活は、今の仕事にどのように役立っていますか?
興味分野が異なる友人や留学生との寮生活、ご経験豊富な教授たちとの交流を通じて、自己と他者を理解しながら、客観的視点で判断していくことを意識するようになりました。
自分の意見を持ちながら、同じ課の中での様々な意見・別部署からの意見と調整しながら、最終的には県民のためになることを作り上げていきます。
受験生・在学生へのメッセージをお願いします。
自分の興味・関心に突き進む、そんな4年間にしてほしいと思います。最後に一つ、「これに関する知識・熱量は誰にも負けない」というものを見つけられると良いなと思います。
社会人になったら、興味があっても仕事と両立できる時間や機会は少ないです。多文化社会学部には学生のやりたいに寄り添ってくださる教授たちや応援してくれる仲間や先輩・後輩たちがいます。また、大学で用意されている授業やプログラム、大学生向けに用意されている公的機関等のプログラムがたくさんあります。
私は、日韓交流に関心があり、在学中に5つほどの訪韓プログラムに挑戦し現地の学生と交流し、大学では国際政治や多文化共生の授業を聞き、多面的に捉えていくことができたと思います。
学生生活は自分で充実させるもの。無理のない範囲でたくさん挑戦をしてみてください。