キャリア・就職
卒業生のキャリア紹介
山田 千遥
学校法人ISI学園 長野ビジネス外語カレッジ 教務部
―現在の仕事内容を教えてください。
私は教務部に所属し、日本語学科に在籍する留学生へ日本語を教えています。初級から中級のクラスを担当し、日本での就職や進学のために学ぶ留学生のサポートをしています。授業以外にも、担当するクラスの担任業務や進路指導、学校行事の企画や運営なども行います。
私の担任しているクラスには10か国以上の国から来た学生が集まっており、まさに“多文化”な環境の中で毎日を過ごしています。異なる教育環境で過ごしてきた学生が同じクラスで授業を受けることで、時には不満が生まれることもあります。そのようなときには、同僚の先生方と協力し、より良い授業や学生対応ができるよう、私自身も日々学んでいます。
―多文化社会学部での学びはどのように生かされていますか?
多文化社会学部での学びの中で今最も活かされているのは2年次から履修した「日本語教員養成プログラム」です。特に「日本語教育実習」では、実際に日本語学習者と関わることで、模擬授業だけでは気づけなかった問題点を見つけることができました。ともに実習をした仲間と協力しながら、問題の解決策や授業の進め方を考えた経験は、現在でも非常に役立っています。
また、教師は日々学び続けなければならない職業だと考えています。授業やゼミで身に付けた、興味を持ったことを探求する姿勢も現在でも大変役に立っています。
―長崎での学生生活は、今の仕事にどのように役立っていますか?
私は1年次に住んでいた国際学寮ホルテンシアでルームメイトの留学生に日本語を教えたことがきっかけで、日本語教師に興味を持ちました。この体験がなければ、「日本語」に興味を持つことも、日本語教師を目指すこともなかったと思います。
また、私は大学4年次には1年間休学し、東南アジア・ラオスへの日本語アシスタント派遣プログラムに参加しました。授業だけでなく、大学外でのボランティア活動にも参加することで、大学生としてのモラトリアム期間を、自身の興味ある分野に十分に費やすことができました。
受験生・在学生へのメッセージをお願いします。
私は入学当初、海外という広い世界に飛び込んでみたいという漠然とした思いを抱いていただけでしたが、同じ学部の友人や先生方からたくさん良い影響を受け、日本語教師という夢に向けて行動することができました。これは、この学部にさまざまな分野に興味関心を持つ人たちが集まっているからだと思います。
自分の目指すものが決まっている人も、まだ決まっていない人も、大学生活で出会う多くの人の話を聞き、その中で良いところを吸収し、みなさんの将来のために行動してほしいと思います。