学部紹介

    多文化社会学部の教育理念・教育研究上の目的・3ポリシー

    大学の理念(基本規則第3条) 大学の目的(学則第1条第1項)
    長崎大学は、長崎に根づく伝統的文化を継承しつつ、豊かな心を育み、地球の平和を支える科学を創造することによって、社会の調和的発展に貢献する。 大学の理念に基づき、実践教育を重視した最高水準の教育を提供し、幅広い視野と豊かな教養及び深い専門知識を備え、課題探求能力及び創造力に富んだ人材を養成し、もって地域及び国際社会に貢献することを目的とする。

    多文化社会学部の教育理念

    大学教育における基本的教養と専門の基盤となる幅広い知識を修得させるとともに、多文化社会において必要とされる人間力と社会力を身につけ、多様な文化的背景を持つ人々と協働し、グローバル化する社会を担い、たくましく生き抜く力を有する人材を養成します。

    多文化社会学部の教育研究上の目的

    人文社会系学部の学士課程教育における専門性を担保しつつ、グローバル人材の基盤的資質としての高度な外国語の運用能力、コミュニケーション能力及びジェネリックスキルの涵養に重点的に取り組みます。すなわち、人文社会系諸分野を「多文化社会」の観点から再編・統合することで、政治・法律・経済等の社会科学系の知識と考え方と、世界の各地域の多様な社会・文化・歴史・宗教を理解できる人文学系の知識と考え方とをあわせ持つ人材を育成し、言語的・文化的背景を異とする人々と協働して、国際社会の様々な課題の解決に向けて行動できる人材を世界に送り出します。
    この目的を達成すべく、以下に挙げる3つのポリシーに基づいた学士課程教育を行います。

    3つのポリシー

    多文化社会学部のディプロマ・ポリシー

    多文化社会学部では5つのコースで定める教育プログラムにおいて所定の単位を修得し、以下の資質を身につけたと認められた者に対し、学士(多文化社会学)の学位を授与します。

    ● グローバル化する世界において、人文社会系諸分野の幅広い知識を基礎として、社会的・文化的・言語的多様性の観点から、その意義を理解できる。

    ● 英語を中心とした高度な外国語運用能力を有し、グローバル化する世界の多文化状況において、円滑にコミュニケーションおよびプレゼンテーションを遂行できる。

    ● 多文化社会が抱える様々な課題や現象について、適切なデータ・史資料の収集・分析、課題の発見・整理、調査の企画や実行を行うことができる。

    ● 多様な人々と共生的な関係を築き、問題解決に向けて、パートナーシップやリーダーシップを発揮して行動できる。

    多文化社会学部のカリキュラム・ポリシー

    長崎大学のカリキュラム・ポリシーに沿って、多文化社会学部生が体系的かつ主体的に学修できるように教育課程を編成し、これに従って教育を行います。

    多文化社会学部の教育プログラムは、既存の人文社会系の学問分野をグローバル化時代の多文化社会という視点から俯瞰するとともに、分野の境界を越えた知の枠組みの再編を、具体的な事例に即して経験することを目的としています。人文社会系の学問分野における専門知識の修得を担保しつつ、グローバル人材としての高度な外国語の運用能力・コミュニケーション能力と、ジェネリックスキルの涵養に重点を置いたプログラムを構築します。また、教室やキャンパスにとどまらず、国内外の様々な出来事の現場で行動し発信することで、知識をグローバル社会の現実に結びつける経験を獲得することを目指します。

    多文化社会学部では、社会的・文化的・言語的多様性の観点から、既存の人文社会系の学問分野を横断的に再編し、以下の5つのコースを新たな教育の領域として設定しています。

    「国際公共政策コース」 では、法学、政治学、経済学など社会科学の学問領域を中心として、紛争や軍縮、人権侵害、貧困や開発、法の支配、保健・衛生といった、国際社会が抱える様々な政策課題を学びます。

    「社会動態コース」 では、社会学、文化人類学、歴史学の学問領域を中心として、グローバルとローカルが交錯し合う現代社会の在り方を学びます。

    「共生文化コース」 では、思想、文化表象、宗教、歴史、メディアに焦点を当て、異なる文化だけではなく自らの文化を相対化して理解し、他者との共生をより豊かなものにするための人間観、文化理解を探求します。

    「言語コミュニケーションコース」 では、言語学、言語教育、コミュニケーション論を通じて、多文化社会における言語の個別性と普遍性及び言語と文化の関わりを学びます。

    「オランダ特別コース」 では、オランダに焦点を当てた学びを通じて、多文化社会であるヨーロッパ全体を俯瞰する視点を磨くとともに、現代オランダの社会制度から日本の近未来の課題を考察します。

    教育目的を達成するために、以下の科目群を設定します。

    ●入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、並びに外国語や調査技法の基礎を習得します。さらに、自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ●専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を理解するために必要な専門分野の基礎知識・分析手法及び調査技法を習得するとともに、総合的な外国語運用力を高めます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ●専門科目では、各専門分野の高度な専門的知識・分析手法を習得するとともに、外国語で発信できる高度な言語運用能力を獲得します。さらに、多文化社会に対する深い洞察力を有し、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための調査技法を身につけます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッション通じて評価します。

    ●発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門的知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文及び特別研究論文を通じて評価します。

    ●海外留学を強く推奨又は必須として、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    コースごとのカリキュラム・ポリシーを以下に示します。

    国際公共政策コースのカリキュラム・ポリシー

    ● 入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、外国語及び調査技法の基礎を習得します。さらに、自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ● 専門基礎科目では、法学、政治学、経済学分野など社会科学の学問領域を中心に、国際社会を多角的に理解するために必要な専門分野の基礎知識・分析手法及び調査技法を習得するとともに、総合的な外国語の運用能力を高めます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ● 専門科目では、法学、政治学、経済学分野など社会科学の学問領域を中心に、高度な専門的知識・分析手法を習得し、外国語で発信できる高度な言語運用能力を獲得します。さらに、多文化社会に対する深い洞察力を有し、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための調査技法を身につけます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ● 発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門的知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ● 短期留学への参加を推奨するとともに、中長期留学や海外フィールドワークといった国際経験としての学びを通じて、国際社会の様々な課題を分析し、自ら率先して解決に向けて貢献できる人間への成長を目指します。グローバル人材に不可欠な、主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    科目に関する別表(国際公共政策コース)

    社会動態コースのカリキュラム・ポリシー

    ● 入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、外国語及び調査技法の基礎を習得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ● 専門基礎科目では、多文化社会の動態を多角的に理解するために必要な専門分野の基礎知識・分析手法、調査技法及び外国語の運用能力を習得するとともに、とりわけ社会学、文化人類学、歴史学の観点から、社会のグローバルとローカルとを繋ぐための視点を養います。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ● 専門科目では、社会学、文化人類学、歴史学分野を中心に、高度な専門的知識や、現代社会の諸課題を実践的に解決していくための分析手法を習得します。獲得した分析手法を用いながら、自ら調査を企画・立案・実施することで、広い視野を持って社会の変化に向き合うための実践的能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ● 発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門的知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ● 短期留学への参加を推奨するとともに、中長期留学や国内外でのフィールドワークといった国際経験での学びを通じて、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    科目に関する別表(社会動態コース)

    共生文化コースのカリキュラム・ポリシー

    ● 入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、外国語及び調査技法の基礎を習得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ● 専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を深く理解し、多文化共生社会を生きるために必要な専門分野の基礎知識・分析手法及び調査技法を、思想、文化表象、宗教、歴史、メディアに関連づけながら学んでいきます。また、外国語の運用能力を習得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ● 専門科目では、思想、文化表象、宗教、歴史、メディアに関して深い洞察力を養い、それぞれの分野における高度な専門的知識・分析手法を習得します。専門科目の学びを通して他者との共生をより豊かなものにするための人間観、文化理解を探求します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ● 発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門的知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ● 短期留学への参加を推奨するとともに、中長期留学や国内外でのフィールドワークといった国際経験での学びを通じて、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    科目に関する別表(共生文化コース)

    言語コミュニケーションコースのカリキュラム・ポリシー

    ● 入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、外国語及び調査技法の基礎を習得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ● 専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を深く理解するために必要な専門分野の基礎知識・分析手法、調査技法及び外国語の運用能力を習得するとともに、言語の個別性と普遍性及び言語と文化のかかわりについて、言語学、文学、異文化研究を通じて学びます。コミュニケーション活動にとって不可欠な言語のしくみと機能を適切に理解する力を身につけます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ● 専門科目では、言語学、文学、異文化研究に関して深い洞察力を養い、高度な専門的知識・分析手法を習得します。日本語、英語、中国語に焦点を当て、言語そのものの特性と言語を取り巻く環境について体系的に学びます。さらに、言語学や言語教育に特化した専門科目を履修することで、将来、英語教師、日本語教師として活躍するための能力を養成し、免許資格の取得を目指します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ● 発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する卒業研究論文を通じて評価します。

    ● 短期留学への参加を推奨するとともに、中長期留学や国内外でのフィールドワークといった国際経験での学びを通じて、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    科目に関する別表(言語コミュニケーションコース)

    オランダ特別コースのカリキュラム・ポリシー

    ● 入門科目では、世界の諸地域に生起する多文化社会の諸問題に関する基礎的知識・分析手法、外国語及び調査技法の基礎を習得します。さらに自らのキャリアを主体的に構想するための実践的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポートを通じて評価します。

    ● 専門基礎科目では、多文化社会の今日的な課題とその背景を理解するために必要な専門分野の基礎知識・分析手法、調査技法及び外国語の運用能力を習得するとともに、とりわけオランダを起点にヨーロッパを多角的に学ぶための基礎的能力を獲得します。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーションを通じて評価します。

    ● 専門科目では、オランダの文化・社会に関する洞察力を深め、日本とオランダとの交流の歴史に関する高度な専門的知識とともに、多様な主体と協働・連携をしながら諸課題を実践的に解決していくための分析手法を獲得します。さらに、ライデン大学で発展的な専門科目を履修することにより、日本で習得した知識と洞察力を一層深いものへと押し上げます。
    ※学習の到達度は、主に筆記試験やレポート、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて評価します。

    ● 発展的専門科目では、これまでに習得した高度な専門的知識・分析手法、外国語の運用能力及び調査技法を基に、課題探求・問題解決能力を獲得し、自ら立てた問いを学術的に探究し発表する能力を身につけます。
    ※学習の到達度は、研究内容に関する特別研究論文を通じて評価します。

    ● 一年間ライデン大学に留学することで、オランダを入口に世界と日本を繋ぐ視点と、グローバル人材に不可欠な主体性をもって学び、考え、主張し、実践的に行動できる素養を身につけます。
    ※学習の到達度は、留学中の学習内容や実習内容を通じて評価します。

    科目に関する別表(オランダ特別コース)

    多文化社会学部のアドミッション・ポリシー

    【全学共通のアドミッション・ポリシー】
    長崎大学は入学者に以下の資質・素養を求めます。

    ● 専門的な知識や技術の習得に必要な知識・技能・理解の基礎が充実している。

    ● ものごとの本質を学修するために必要となる基礎的な論理的・批判的思考力、判断力がある。

    ● 日本語・英語・その他の外国語で積極的にコミュニケーションを行おうとする姿勢とその基盤となる基礎的な言語運用力を持っている。

    ● 自ら考えようとする態度がある。

    ● 自らを高めるために継続的に学ぼうとする態度・意欲がある。

    ● 多様性を認め、他者と協働しようとする態度がある。

    ● 国際社会、地域社会への関心を持っている。

    本学では、これらの資質・素養を大学入学共通テスト、個別試験、調査書、小論文・課題論文、実技、面接等により総合的に評価し、入学者の選抜を行います。

    【多文化社会学部のアドミッション・ポリシー】
    多文化社会学部は、全学共通のアドミッション・ポリシー(AP)に加えて、学部の教育理念、教育研究上の目的、ディプロマ・ポリシー(DP)及びカリキュラム・ポリシー(CP)を踏まえて、入学者に以下の資質・素養を求めます。

    ● 専門科目の学修の基盤となる高等学校卒業程度の基礎的・基本的知識を有している。

    ● 英語を主とする外国語の運用能力の基礎が充実している。

    ● 世界規模の多種多様な考え方や価値観を尊重しつつ、それらについて批判的に思考できる基礎を有する。

    ● 世界の多文化状況を客観的に捉え、見出された課題の解決に向けて論理的に思考できる基礎を有する。

    ● 自らの考えを整理し、表現するライティング能力(文章力)を有する。

    ● 多様な人々と共生的な関係を築き、協働する為に必要なコミュニケーション能力・自己表現力の基礎を有する。

    ● 世界の多文化状況や異文化交流に興味・関心を持ち、グローバルな視点で自ら学ぼうとする意欲がある。

    ▼選抜方法に関する別表

    ※求める素質等の評価方法とその比重(特に大きい比重:◎,大きい比重:○)


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