学部紹介

    教員紹介

    佐藤 美穂

    現場の目線でグローバルヘルスの課題を考える

    佐藤 美穂(さとう・みほ)
    宮城県出身。長崎大学医歯薬学総合研究科博士課程修了。博士(医学)、人類学修士、公衆衛生修士。アメリカ合衆国のグローバルヘルスの非営利団体に8年半勤務し、主にサブサハラアフリカ地域のHIV・エイズ、家族計画、性と生殖に関する健康に関する複数のプロジェクト、アフガニスタンにおける保健システム強化や家族計画のプロジェクト実施に携わる。2011年2月から国際健康開発研究科(2015年4月より熱帯医学・グローバルヘルス研究科)に着任。2019年4月から多文化社会学部に加わる。
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    Q.ご自身の研究を紹介してください。
    実践につながる研究
    学部生時代に社会開発に人類学を応用する開発人類学に興味を持ち、大学院で人類学を修めました。その後女性と健康に関する日本のNGOやアメリカのNPOでプロジェクトの実施に携わり、科学的根拠と現場での実践のあいだの齟齬を経験しました。これまで私は、タンザニアでは地方の村に配置される保健ポストで働く保健医療従事者の動機付けについて、エチオピアでは無料で受けられる保健サービスではなく、宗教的治療を求める人々の健康希求行動について調査してきました。現地の保健省、保健局の職員や研究者と協働しながら、現場での実践に繋がる研究を心がけています。

    【PHOTO】ザンビアの郡保健局での聴き取り

    Q.どのような授業になりますか。
    専門科目「グローバル人口論」
    多文化社会を理解するグローバル人材を育成するにあたり、すべての基礎でもある人口学をグローバルなレベルから地域、国、コミュニティレベルまでを網羅して教授します。アラブの春、ヨーロッパの経済危機、日本経済の行末のすべてに人口が関連し、人口増加、世代間格差、少子高齢化、都市化、拡大家族の崩壊が関連しています。グローバル人口学を履修することにより、他の授業科目の理解が深まり、科目間の関連性を育成します。

    【PHOTO】ラオス・セポン郡の少数民族の集落。

    Q.メッセージをお願いします。
    私がアメリカのNPOで勤務していた時には、ざっと数えても25か国の異なる国籍の方々と仕事をしました。自分の国、自分が関わる国について理解することはもちろん、一つのプロジェクトを成し遂げる際に、それに関わる人々の文化、社会、考え方の根底となる様々な背景を知ることも一緒に仕事をしていく上で重要です。4年間は長いようで短いものです。この4年間で異文化を体験するだけではなく、時間のある学生時代に興味のある分野の本をたくさん読んで、多文化社会に羽ばたいていってほしいと思います。

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