学部紹介

    教員紹介

    才津 祐美子

    地域文化から日本、さらには人間を探究する

    才津 祐美子(さいつ・ゆみこ)
    長崎県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は民俗学、文化人類学。福岡工業大学社会環境学部、長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科を経て2014年4月より長崎大学多文化社会学部。主著書として、『世界遺産時代の民俗学』(風響社、2013年、共著)、『日本文化の人類学/異文化の民俗学』(法藏館、2008年、共著)『ふるさと資源化と民俗学』(吉川弘文館、2007年、共著)などがある。

    Q.ご自身の研究を紹介してください。
    文化の遺産化/資源化について考える
    民俗学と文化人類学を専門にしています。主な研究テーマは、近代日本における地域文化の表象・継承・活用のあり方です。とくに注目してきたのが「文化の遺産化/資源化」という問題です。具体的には、文化遺産保護制度の歴史的変遷を文献で調べるとともに、いくつかの地域において綿密なフィールドワークを行うことによって、地域文化が文化遺産になると同時に観光資源になることの影響を明らかにしてきました。
    これまでの主な調査地は、長崎県五島列島や岐阜県白川村(世界遺産「白川郷」)などです。また今後は、長崎の教会群の世界遺産化とその影響についても調査する予定です。

    【PHOTO】観光客であふれる世界遺産「白川郷」

    Q.どのような授業になりますか。
    専門科目「文化資源論」
    近年、文化を「資源」とみなして活用していこうとする動きが活発になっています。例えば、多くの国や地域が自らの文化を世界遺産として登録しようとするのは、単にそれが大切だからではなく、観光資源として活用することを考えているからです。
    この講義の前半では、日本の観光史や文化政策などにおいて地域文化が資源としてみなされていく過程について見ていきます。また後半では、前半で見た地域文化をめぐる変化が実際の地域社会にどのように反映されていったかについて詳細に検討します。さらに、こうした文化の資源化が、現代における文化の継承や伝播、創造といった営みに与える影響についても考察する予定です。
    Q.メッセージをお願いします。
    自分が生まれ育つ過程で身につけた文化は、自分にとっては「あたりまえ」や「常識」と化してしまっているので、なかなかそれがどのようなものか気がつかないものです。例えば、長崎県の多くの地域でお盆に行われている「夜にお墓で花火をする」という行為は、他県の人と接触してはじめて「あたりまえ」どころか「非常に変わった風習」とみなされることに気づく(そして驚く!)人が多いのではないでしょうか。そう。私たちは自らの文化にあまりにも無自覚で、実は「日本文化」どころか自らが育った地域の文化すらほとんど知らなかったりするのです。
    「世界」を目指すなら、まずは「あたりまえ」を疑うことからはじめませんか?そうすればきっとこれまでとは違ったものが見えてきますよ。そういう視点と発想転換の方法を一緒に身につけましょう!

    【PHOTO】ゼミで行った長崎市飯香浦町「地蔵まつり」でのフィールドワークの様子

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