学部紹介

    教員紹介

    森 元斎

    哲学・思想・文化から現代世界を探求する

    森 元斎(もり・もとなお)
    大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。専攻は、哲学・思想史・文化研究。日本学術振興会特別研究員、パリ西ナンテール(旧パリ第十)大学文学部哲学科研究員などを経て、2019年4月から多文化社会学部。
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    Q.ご自身の研究を紹介してください。
    来るべき人間・社会・自然の研究
    現代の哲学、とりわけA・N・ホワイトヘッドというマイナーな哲学者を研究対象としてきました。ホワイトヘッドは人間・社会・自然という学問体系のほぼ全領域を網羅しつつ、哲学的な思考でそれらの領域を分析した哲学者です。このホワイトヘッドの哲学を研究しながら、この現代世界の成り立ちを分析し、私たちの生のあり方を模索しています。その一方で、こうしたホワイトヘッドの観点に基づきながら社会思想や文化研究を行なっています。社会のあり方、あるいは文化事象を分析することで、問題点をあぶり出し、ありうべき現代社会を探求しています。

    【PHOTO】スイス・ベルンにあるアナキスト・バクーニンのお墓

    Q.どのような授業になりますか。
    専門科目「思想史」
    近代世界とは革命後の世界です。フランス革命や産業革命の後に、近代世界が到来しました。そうした流れから私たちの生きる現代世界が成立しているのですが、革命が起きてもなお、問題は次々と生じていくばかりです。この授業ではマルクスによる世界の分析に始まり、それを批判したアナキズム、あるいはマルクスの歴史観をある面で踏襲したサルトルとその思想を批判したレヴィ=ストロースや構造主義といった仕方で、現代世界を哲学的に分析していった先人たちの思想の流れを紹介していきます。この上で、現代を生きる私たちにとっての哲学・思想史のアクチュアリティーを探求していきます。
    Q.メッセージをお願いします。
    現代世界には様々な問題があふれています。そうした問題は私たちに良かれ悪しかれ多大な影響を与えてきます。この時に「〜とは何か」といった問いに直面するやいなや、私たちは哲学・思想の一歩を踏み出すことになるでしょう。中二病と言われようと、時間がかかるから無駄だと言われようと、自らが直面した問題をめぐって、哲学的に考え抜くことは、複雑極まりないこの世界を生きる上で、確実に皆さんの力になることでしょう。

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