ごあいさつ

    学部長メッセージ 多文化社会学部長 門司 和彦


    学部長メッセージ

    学部長からのご挨拶

    長崎大学多文化社会学部は、グローバル化する現代世界を生き抜く責任ある自由人としての素養と判断力、感性、行動力をもった人材を育成するために2014年に開設されました。以下に、多文化社会学の教育内容、大学生という時間、勉強することの意義について私からのメッセージを贈りたいと思います。

    1.多文化社会学の教育内容
    私が考える多文化社会学部の教育の使命は、1) 真の意味でのリベラルアーツliberal arts、2) 国際共通語としての英語コミュニケーション能力、3) 各教員の専門の人文社会科学、4) 未来のためのビジネス・スキルの4領域の教育を通して、有為な人材を育成することです。

    リベラルアーツは、ラテン語の「liberalis 自由人にふさわしいArs/Artes技術・学術」のことで、ギリシャ・ローマ時代の自由な市民が市民活動に参加するための言語に関する三学trivium(文法、論理、修辞)と、数に関連した四科quadrivium(算術、幾何、音楽、天文学)からなる素養です。今に置き換えれば、現代社会の人間性のもととなる知性だと言えます。
    縦割りの知識伝達型の専門教育とは異なり、リベラルアーツ教育は、学問分野を越えて共通に求められる知識や技法を習得させ、多面的・自主的・総合的に思考し、判断する能力を培います。米国のハーバード大学もリベラルアーツの小規模大学からスタートしました。
    リベラルアーツ教育の特徴は、教員、職員、学生の距離が近く、指導が行き届くことです。長崎大学・多文化社会学部も、教員、職員、学生の一体感のある仲が良い学部にしたいと思っています。

    グローバル化された社会では、国際共通語としての英語コミュニケーション能力も重要になります。学生に多くの機会と優れた環境を与えて、リベラルアーツに関する英語コミュニケーション能力の涵養に務めます。リベラルアーツやコミュニケーション能力をどう学ぶかですが、当学部には人文社会科学を専門とする分野の異なる多くの教員がいます。その一つの学問や関連した課題を選択し、取り組み、他の学問分野や課題との関連を学び、建設的に分析し議論する過程を通して、リベラルアーツとコミュニケーション能力を身につけます。専門性を深めたい人には大学院(博士前期課程・後期課程)に進む道が設けられています。これらの素養をもって、社会に貢献するためには、現代社会を生きぬくビジネス・スキルが必要になります。これもリベラルアーツと表裏一体をなすものだと考えています。
    以上の4つの領域の知識・技能を在学中に身につけることは、みなさんが社会に出てもやっていける力をあたえることだと信じています。

    2.大学生という時間
    大学生という時間は、人生のなかのたかだか4年程ですが、極めて貴重な自由な時間です。自由とは自らに由って考え、行動することです。皆さんはいままで教科書にそって教わり、答えのある問題を解いて大学受験に臨んだと思います。社会にでると組織での役割に従って仕事をしていくことになります。すると多くの人にとって、大学の4年間だけが、拘束なく自由に勉強し、自由に考え、自由に行動できる時間になります。自分らしさを一番発揮できるのも大学で、あなたの人格が形成されていきます。皆さんはいままでそういう経験がないので、社会に甘えることなく、責任をもって自由にやるということはなかなか大変です。ぜひ、自由な自分に挑戦してみてください。

    3.勉強する意味
    最後になぜ勉強をするかを考えてみましょう。一番目は知的な面白さです。何かの仕組みや理由、関係性がわかることは単純に面白いのです。そのように人間はできています。スポーツでもコツがわかると面白いように、学問でもわかることの面白さがあります。そして、一つの事がわかると次のことがわかり、疑問が次々に湧いてきます。
    次に、勉強する意味は、現実の問題を解決し、役に立つからです。数百年前まで、人は地面が平らだと思っていました。しかし、地球が丸くて太陽の周りを回っていると考えると、色々な天文現象が説明でき、それは航海術に応用され、世界が広がっていきました。
    最後に勉強すると良いことは、自分より賢い人、面白いことを考えている人が世の中に多くいることに気づき、謙虚になれることです。勉強すればするほど、自然、人間、社会が不思議であり、それに対して、色々と取り組んだ人がいることに圧倒されます。そしてもっとわかりたい気持ちになります。学問的に謙虚になれることが勉強することのご褒美でもあります。

    リベラルアーツは謙虚になるための学問なのだと思います。そして、自由人は謙虚であるべきだと思います。真摯に勉強することによって、自由でありながら、調和の取れた豊かな社会の構成員になり、社会に貢献することができるのです。多文化社会学部は学生にも教員にもそういう場を提供します。

    皆さんの学生生活が実り多いものになることを願っています。


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