大学院の紹介
学位論文審査基準(博士前期課程)
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき、学位論文の審査基準を次のとおり定める。
1.審査体制
学位論文の審査及び最終試験は、主査1名、副査2名以上の計3名以上からなる学位審査委員の合議により行う。
2.審査方法・評価及び審査項目
学位審査委員は、以下の審査項目を基に論文審査及び最終試験を行い、AA(90点以上)、A(80点以上)、B(70点以上)、C(60点以上)、不可(59点以下)で評価する。
なお、論文審査及び最終試験は、論文審査出願者ごとに発表及び口頭試問により行う。
【審査項目】
(1)研究目的・テーマ・課題設定の明確性及び適切性
研究目的・テーマ・課題設定が明確、かつ適切になされていること。
(2)先行研究・資史料の取り扱いの適切性
先行研究の十分な知見を有し、立論に必要なデータや資史料の収集が適切に行われていること。
(3)研究方法・分析手法の適切性
研究方法・分析手法が、データ、資史料、作品、例文などの処理・分析・解釈の仕方も含めて、適切かつ主体的に行われていること。また、先行研究に対峙し得る発想や着眼点があり、それらが一定の説得力を有していること。
※研究計画の立案及び遂行、研究成果の発表、データ等の保管に関して、必要な倫理的配慮がなされていること。
(4)論旨の明確性・構成の適切性
論旨が一貫しており、設定した課題に対応した明確かつ論理的な結論が提示されていること。また、文章全体が確かな表現力によって支えられており、要旨・目次・章立て・引用・注・図版等などの体裁が整っていること。
学位論文等一覧
2023年度(2024年3月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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栁原 沙紀 | ケニアの中等学校における孤児への心理的支援 -教師の視点からみた現状と課題- | 滝澤 克彦 (研究指導・主査) |
岩﨑 和彦 | 「価値としての複言語主義」の日本における実践の可能性と課題 -生涯学習を視野にヒッポファミリークラブの事例を通して | 賽漢卓娜 (研究指導・主査) |
黒﨑 寛子 | 在米日系アメリカ人被爆者90年の軌跡 「沈黙」から「非核の希求」へ | 吉田 文彦 (研究指導・主査) |
坂本 響子 | 動物表象から見る近世日本人の心性 -万延元(1860)年「豹」の見世物の表象分析を中心に- | 葉柳 和則 (研究指導・主査) |
渡邉 優樹 | イスラエルにおける財産権の保障とヨルダン川西岸地区における住居破壊について -イスラエル最高裁判所の裁判例の検討- | 河村 有教 (研究指導・主査) |
KAN XINING (闞 西宁) |
長崎孔子廟の地域における役割 | 王 維 (研究指導・主査) |
LIU WEI (劉 偉) |
『聊斎志異』における狐民俗の役割についての考察 -小説の構築の視点から- | 王 維 (研究指導・主査) |
LIU ZHAOJIAOLONG (劉 召蛟龍) |
記号的の鬼畜動画分析 -Bilibili動画サイトを例に | ギュルベヤズ アブドゥルラッハマン (研究指導・主査) |
SONG JIAXUAN (宋 佳璇) |
中国上海市における日本人コミュニティの変容 -在住日本人の中間組織を中心に- | 王 維 (研究指導・主査) |
YANG JIAOJIAO (楊 矯矯) |
中日両言語における動物助数詞の意味と 指す範囲の比較研究 -認知言語学の視点から- | 楊 暁安 (研究指導・主査) |
ZHOU QING (周 晴) |
現代日本社会における宗教の社会貢献活動 -長崎県大村市の子ども食堂活動に関する事例研究- | 滝澤 克彦 (研究指導・主査) |
2022年度(2023年3月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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野田 智子 | 長崎県雲仙市南串山方言の多様性 -名詞アクセントと長音化の観点から- | 原田 走一郎 (研究指導・主査) |
石橋 春奈 | マニラ・ガレオン貿易における消費地間の比較研究 -フィリピン・中南米出土の中国陶磁から- | 野上 建紀 (研究指導・主査) |
宮本 百合子 | 現代モンゴルにおけるLGBTQ+ -当事者インタビュー調査から- | 滝澤 克彦 (研究指導・主査) |
JIA WENMENG (賈 文夢) |
近世の「疱瘡墓」に関する学際的研究 -大村・五島・天草における「無痘地」の実態について | 野上 建紀 (研究指導・主査) |
LIU YINGSHAN (劉 盈杉) |
『ノルウェイの森』における緑という女性像をめぐる比較研究 中国、日本、アメリカに着目して | 鈴木 章能 (研究指導・主査) |
QIN WENYUAN (秦 文渊) |
世界文学としてのThe Catcher in the Rye -中国の場合 | 鈴木 章能 (研究指導・主査) |
XU WEI (許 葳) |
長崎における中華料理の受容・変容 -越境した食文化の現地化に着目して | 王 維 (研究指導・主査) |
ZHANG ZHENLI (張 禎黎) |
中華街の伝統祭りにおける食文化についての考察 -日本の南京町の中秋節と月餅を事例に- | 王 維 (研究指導・主査) |
2021年度(2022年3月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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石松 佐織 | 長崎のフィルムツーリズムに関する調査研究 -新旧地域イメージの共存と長崎観光の課題- | 王 維 (研究指導・主査) |
永井 優衣 | 長崎における「性の多様性」の実現に向けた多方面からの実践に関する考察 「Take it!虹」を中心とする繋がりに着目して | 王 維 (研究指導・主査) |
中島 大樹 | 日本と南アフリカの核軍縮・不拡散政策における比較分析 | 吉田 文彦 (研究指導・主査) |
堀川 みき | 更生支援と宗教 ―キリスト教系NPO法人の活動事例研究― | 滝澤 克彦 (研究指導・主査) |
CHEN ZHIHONG (陳 之虹) |
中国の社区の変容と社会的ネットワークに関する一考察 ―C社区の事例を中心に | 王 維 (研究指導・主査) |
LIU YONGXIN (刘 永鑫) |
認知意味論から見た日本語と中国語の比較研究 _「骨」「腹」「目」「手」「足」を用いた熟語を中心に | 楊 暁安 (研究指導・主査) |
ZHANG YUJIAN (張 宇剣) |
日中両言語の「笑う」と「泣く」に関するオノマトペの対照研究 | 楊 暁安 (研究指導・主査) |
ZHENG ZHUANG (鄭 祝昂) |
日中文化交流に関する考察 -中国合肥市・久留米市友好都市提携を事例として- | 王 維 (研究指導・主査) |
CAI SINONG (蔡 司農) |
在日中国人留学生の異文化適応に関する一研究 ――長崎市を事例に―― | 南 誠 (研究指導・主査) |
2021年度(2021年9月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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CHEN YIXI(陳 一璽) | 在日外国人技能実習生に対する支援の課題に関する研究 -「生活者としての技能実習生」に着目した参与観察を通じて- | 原田走一郎 (研究指導・主査) |
HUANG YI(黄 毅) | 中国社会における「喪文化」と若者の行為主体性についての考察 -自己実現と無力感が混在する若者文化- | 森川裕二 (研究指導・主査) |
KHUNAKORNWEERAKUL YANISA | チェンマイにおける雲南系ムスリムのエスノグラフィ ―ネットワーク、ライフスタイルおよびアイデンティティの変容に着目して― |
滝澤克彦 (研究指導・主査) |
STANCAKOVA VLADIMIRA | The Creativity of Modern Temple Food in Nagasaki: Sustainable Changes in Shojin /Futcha Cuisine with Focus on Diversification |
才津祐美子 (研究指導・主査) |
2020年度(2021年3月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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沙 日娜 (Sha Rina) |
族際婚姻したモンゴル族母親の教育戦略―民族教育を受けた母親の語りを手がかりとして― | 賽漢卓娜 (研究指導・主査) |
小形 幸平 | マッピングで考える長崎を舞台にした日本の小説について | 鈴木 章能 (研究指導・主査) |
堀江 直美 | 移り変わるベトナム系コミュニティ―長崎のカトリック教会に集う若者たちの生活世界の視点から― | 賽漢卓娜 (研究指導・主査) |
光岡 華子 | 長崎における「原爆教育」の特徴と変遷過程―被爆者なき時代に向けた「原爆教育」の課題― | 鈴木 達治郎 (研究指導・主査) |
刘 京 (Liu Jing) |
中国におけるクィア主義の展開についての理論的考察―社会構造、権力とセクシュアリティを中心に― | 森川 裕二 (研究指導・主査) |
2019年度(2020年3月) 修了者
【多文化社会学専攻】
氏名 | 論文題目及び論文内容の要旨 | 論文審査委員 |
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川添 明子 | 中学校期における英語発信能力の育成 ―英作文表現の効率化に向け、語彙がもつ「コア・イメージ」を活かした語彙指導・文法指導の実践― | 西原 俊明 (研究指導・主査) |
副田 麻由美 | Task-based language teaching(TBLT) を通してどこまで格助詞「に」「で」の習得にせまれるか | 西原 俊明 (研究指導・主査) |
安部 健太朗 | Examining the Impact of Watching English Videos with Bilingual Subtitles on Japanese University Students’ L2 English Vocabulary | Pino Cutrone (研究指導・主査) |
橋場 紀子 | 韓国人被爆者:「語り」から見る社会的被害の特徴分析 | 鈴木 達治郎 (研究指導・主査) |
立石 丞 | 北東アジアにおける非核化と日本の安全保障―日米同盟の視点からみた「朝鮮半島の非核化」と「北東アジア非核兵器地帯」の比較考察― | 吉田 文彦 (研究指導・主査) |
羅 小雲 (Luo Xiaoyun) |
中国の大学での日本語学習者の「言いさし文」の使用状況に関する研究 ―日本人学生との対照を通してー | 原田 走一郎 (研究指導・主査) |
楊 航 (Yang Hang) |
中日単母音の音声学的比較研究 | 楊 暁安 (研究指導・主査) |
季 嘉玥 (Ji Jiayue) |
在日華人子女に対する中華文化の教育と伝承に関する研究 ―長崎における華人子女を対象に― | 王 維 (研究指導・主査) |
Prasol Yevheniia | Literary Representations of Japan in the Works of Haruki Murakami and David Mitchell | 鈴木 章能 (研究指導・主査) |