学部・研究科からのお知らせ

    「日本語教育実習」を実施しました。

    2021/09/21 トピックス

     多文化社会学部の学生7名が、8月17日から27日にかけて行われた日本語教育実習に参加しました。この実習は、日本語教員養成プログラムの集大成として、実際に日本語学習者に対して授業を行い、教育方法を実践的に学ぶことが目的です。

     例年は、国内の留学生を学習者として対面で行いますが、今年は新型コロナウィルスの影響もあり、ビデオ会議アプリ「Google Meet」を利用し、オンラインで実施することになりました*。多文化社会学部の協定校に在籍する日本語学習経験のある学生の中から参加希望者をつのり、オーストラリア、香港、台湾、ブルネイ、フィリピンの5つの国や地域から19名の学生が学習者として本実習に参加してくれました。

     

     実習では、7名の実習生が順番に授業を担当しました。各担当授業の途中やまとめの時間には実習生1名と学習者2~3名がグループに分かれ、その時間に学んだ内容を使って活動をしました。好きな食べ物、お祭り、アニメ、音楽など、様々なトピックについて会話をする場面では、実習生が、学習者全員がしっかりと発話できるように全体をまとめながら、語彙や表現についてアドバイスを送っていました。学習者が各自の国や地域の文化について話す場面では、実習生が今まで知らなかった文化や習慣を知り、驚いていました。

     

     実習コースのまとめとして、実習生と学習者で準備した最終グループプレゼンの発表会が行われました。指導役の実習生は、それまで学んできた表現や内容を盛り込んだ学習者の集大成の発表を見守りました。プレゼンのテーマは「コロナが終わったら何したい?夢の日本旅行」。定番から聞いたこともない観光地まで、各グループの力の入った発表はとても見応えがあり、取材をしながら、ついつい聞き入ってしまうほどでした。最終日には、実習生と学習者それぞれが各自の地域のお菓子を持ち寄り、紹介しながら、画面越しの打ち上げ会が行われました。実習者と学習者による投票で決まった最優秀プレゼンの発表や、最後には実習生から学習者への手作り修了書が送られるというサプライズプレゼントも。

     

     

     学習教材の画面共有やチャットやブレークアウトルームなどオンラインならではのツールの活用はもちろん、学習者が理解しやすいように自前のホワイトボードを準備し説明するなど、様々な場面で学習者に伝えよう、学んでもらおうとする実習生の工夫や努力を感じた実習でした。

     

     

     

     

     

    *文化庁の指針では、オンラインでの教育実習は原則として認められていませんが、昨年度と今年度は新型コロナウイルスの影響を受け、例外として認められています。

    *日本語教員とは、日本語を母語としない人に日本語を教える教師のことです。

    *日本語教員の免許資格については、法令等の規定はないため、所定の単位を修得した人に対して、本学部が「日本語教員基礎資格」の認定を行い、卒業時に日本語教員養成プログラム認定証を交付します。

     

    ⇒一覧に戻る
    ページトップへ
    • YouTube チャンネル
    • 進学説明会
    • 長崎大学多文化社会学部・研究科 パンフレットダウンロード
    • 留学について
    • 「国際学寮ホルテンシア」について
    • 卒業後の進路
    • KEY Program
    • 長崎大学多文化社会学部・研究科 Twitter
    • 長崎大学多文化社会学部・研究科 Instagram