学部からのお知らせ
第30回東京国際映画祭「アジアの未来部門」の作品賞と国際交流基金アジアセンター特別賞をダブル受賞(多文化社会学部が協賛・制作協力の日緬合作映画 )
2017/11/08 トピックス
第30回東京国際映画祭の授賞式が11月3日、東京・六本木で開催され、日本・ミャンマー共同制作映画『僕の帰る場所』(多文化社会学部協賛)が「アジアの未来部門」の最優秀作品に与えられる「作品賞」と、文化の違いを越えて国際的な活躍が期待される監督に贈られる「国際交流基金アジアセンター特別賞」を受賞しました。
同映画祭「アジアの未来部門」は活気に満ちたアジア映画界の将来をリードする作品を紹介するコンペティッション企画です。日本人監督の映画が作品賞を受賞するのは同部門では初めてのこと。「作品賞」と「国際交流基金アジアセンター特別賞」のダブル受賞も初の快挙となります。
映画『僕の帰る場所』監督 藤元明緒氏
「今回、沢山の人にドキュメンタリーのようだという声を頂いたが、私の中ではドキュメンタリータッチでいこうという意識はなく、脚本を読んで同じ思いを持ち、共感する方々が出演することで、彼らの暮らしのありのままを見て頂けました。ただ物語を撮るだけではなく、シーンの前後も含めて撮影することで瑞々しい瞬間を切り取れたのではないかなと思っています。出演者が本心を言っている言葉を撮影することで今回の映画は完成しました」
審査委員・映画監督 行定勲氏
「未来を担う若い監督達の作品を見る刺激的な日々を過ごさせて頂きました。それぞれユニークなアイデアで描かれた作品が多く、個人的に楽しい時間を過ごさせていただきました。しかし、描かれるべきテーマは素晴らしいにもかかわらず、視点がぶれてしまい、詰め込みすぎて観る側に何を伝えたかったのかを見失った作品が多かったのが少し残念でした。アジアならではの漲る力、見たこともない突き抜けた圧倒されるような作品を、もっと見たかったという正直な思いが残ります。審査会は紛糾することなく、優れたある二つの作品の議論に終始しました。オリジナリティーのある記憶に残る映画、素晴らしい演技を我々に見せてくれた俳優達についてその二つの作品の力は拮抗していました。そ の議論の結果、私たちはアジアの未来を担う作品に作品賞とそれとは別にスペシャルメンションを設けました」
審査委員・サンセバスチャン国際映画祭ディレクター・ジェネラル
ホセ=ルイス・レボルディノス氏
「(この作品は)ある家族の物語を繊細に語ることで、世界中の様々な家族のメタファーとなっています。フィクションを用い、現実の困難さを素晴らしく芸術的に描き、大変優れた映画的な価値と演技を持つ作品です」
特報映像
URL: https://youtu.be/YH1YMpEjFjE
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