学部からのお知らせ
小値賀島で海底遺跡の調査を行いました。
2021/10/19 学生の活動
五島列島の北部に位置する小値賀島周辺には、中世から近世にかけての海底遺跡が点在しています。今回、野上研究室では水中ドローンとスキューバダイビングを併用した海底の目視調査を実験的に行いました。調査に参加したのは、多文化社会学研究科博士前期課程1年の石橋春奈さんと賈文夢さんです。二人とも趣味でスキューバダイビングを行っていて、石橋さんは「沈没船からみた陶磁器貿易」を修士論文のテーマの候補の一つに考えています。
やや雲の多い空でしたが、透明度の高い小値賀の海で賈文夢さんが水中ドローンを操作して目視調査を行い、石橋春奈さんが「おぢか海旅マリンサポート」の山本幸生さんのご協力のもと潜水目視調査を行いました。
賈さんは水中ドローンの操作は初めてながら、巧みにコントローラーを操作して海底の映像を見ながら、中世の木碇の碇石を確認しました。中世の中国の交易船が小値賀を訪れた証左となるものです。一方、石橋さんは潜水前こそ緊張気味な顔をしていましたが、山見沖海底遺跡では今から400年以上前のタイの焼き物の破片を次々と見つけていきました。長崎がいわゆる南蛮貿易を盛んに行っていた頃の貿易船の積荷と見られるものです。
(協力:おぢか海旅マリンサポート)
※新型コロナウイルス感染症対策をおこなったうえで活動しております。
写真 小値賀にフェリーから望む海底遺跡 |
写真 今回の調査船「かいほう」 |
写真 調査海域に向かう船の上 |
写真 海底に向かう水中ドローン |
写真 水中ドローンを操作する賈文夢さん |
写真 400年以上前のタイの陶器 |
写真 海底でタイの陶器を手にする石橋春奈さん |
写真 調査を終えて(おぢか海旅マリンサポート前) |
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