学部からのお知らせ
公開研究会「ノマド化するモンゴル世界―モンゴルをとりまくエスノスケープとアイデンティティの重層的動態―」
2018/01/25 トピックス
日時:2018年2月2日(金)13:00~17:00
会場:グローバル教育・学生支援棟G-3A講義室
主催:科研費基盤研究(B)「モンゴルをとりまくエスノスケープとアイデンティティの重層的動態に関する実証的研究」
共催:長崎大学重点研究課題「「リスク社会」を生き続けるための人文社会科学の超域的研究拠点形成」
プログラム:
13:00~13:05 趣旨説明 滝澤克彦(長崎大学)
13:05~15:50 研究報告(各30分、途中休憩15分)
賽漢卓娜(長崎大学)「北京のモンゴル族第2世代における民族意識の動態―複数のローカリティのあいだで」
温都日娜(内モンゴル大学)「再創造されつつある現代モンゴル族の民族意識―族際婚姻家族次世代中心に」
荒井幸康(北海道大学)「オイラート系モンゴル人の「東帰」をめぐる記憶の場」―新疆ウイグル自治区バヤンゴル・モンゴル自治州の問題から」
島村一平(滋賀県立大学)「オーラリティの共同体、あるいは国境を越えるヒップホップ―現代モンゴルにおけるHip Hopが紡ぎだす公共圏に関する考察」
滝澤克彦(長崎大学)「信仰と民族の相克―在外モンゴル人におけるアイデンティティの文脈」
16:00~17:00 総合討論
概要:
モンゴル系諸民族は、近代以降、激動の歴史を歩んできた。彼らは、国境により分断され、定住化や都市化といったそれまで経験したことがない社会的変化を経験してきた。さらに、1990年以降の急速なグローバル化はその変化を加速させ、人々の生活はもはやモンゴルの伝統的イメージを大きく逸脱するものとなりつつある。いま、モンゴル系の人々は、自らの文化や伝統を改めて見つめ直すべき状況に置かれている。そこで、彼らはどのように「モンゴル」を捉え直し、そこに自らを位置づけ、それを表現しようとしているのだろうか。
本研究会では、特にグローバル化の進展にともない外国宗教への改宗や国際/国内移動、族際結婚などによって境界的状況に置かれた人々に注目し、彼らが「モンゴルとは何か」という課題と改めて向き合うなかで、いかにして新たな「モンゴル」イメージを生み出してきたかを、「エスノスケープ」という概念を軸に検討する。
フライヤーはこちらをご覧ください。
お問い合わせ:
長崎大学多文化社会学部
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
takizawa●nagasaki-u.ac.jp
※●を@に置き換えて送信してください。
稲田俊明先生,源島福己先生,佐久間正先生の最終講義を開催します。
2018/01/24 トピックス
平成29年度をもって退職される稲田俊明先生,源島福己先生,佐久間正先生の最終講義を下記のとおり開催いたします。
どなたでも自由にご参加いただけます。
発起人 中村則弘 首藤明和 葉柳和則
連清吉 王維 正本忍
日 時: |
平成30年2月16日(金) 15時00分~18時00分 |
会 場: |
総合教育研究棟3階 多文化31番講義室 |
題 目: |
源島 福己先生「ルンビニの思い出とプロウティアン・キャリア」 |
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佐久間 正先生「環境思想と仏教 」 |
*稲田俊明先生の最終講義は本学言語教育研究センター主催で3月14日(水)に行われます。
お問い合わせ: 長崎大学多文化社会学部 総務班
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
hss_soumu●ml.nagasaki-u.ac.jp
※●を@に置き換えて送信してください。
【重要】平成30年度一般入試(前期・後期)第1段階選抜における外国語(英語)の得点率見直しの有無について
2018/01/19 入試情報
多文化社会学部の平成30年度一般入試(前期・後期日程)第1段階選抜における外国語(英語に限る。)の得点率の見直しは,大学入試センター試験(本試験)平均点(中間集計その2)における英語の平均点(筆記試験とリスニングテストの平均点の合計を200点満点に換算)が,115点を下回らないため,実施しません。
詳細は「長崎大学ホームページ(入試情報サイト)」を確認ください。
多文化社会学研究科が朝日新聞朝刊(西部本社版)で特集されました。
2017/12/28 トピックス
平成29年12月10日(日)の朝日新聞朝刊(西部本社版)に、平成30年4月開設の多文化社会学研究科の特集記事を掲載しました。掲載記事については、下記リンクからご覧いただけます。
大学院特集(H29.12.10朝日新聞(西部本社版)掲載広告)(3MB、PDF形式)
河野学長,片峰前学長が東洋文庫を訪問しました。
2017/12/26 トピックス
長崎大学は公益財団法人・東洋文庫との包括連携協定締結を記念して12月18日、河野学長,片峰前学長が東洋文庫(東京都文京区)を表敬訪問し、槇原理事長(三菱商事元会長,現特別顧問)らの執行部と,多文化社会学研究科(平成30年4月開設予定)との今後の連携について意見を交換しました。懇談後には,文化勲章を受章した斯波義信理事(平成29年受賞)の説明を受けながら,「東方見聞録」の企画展示ほか東洋文庫ミュージアムの国宝級の資料など貴重図書を見学しました。
東洋文庫は,長崎造船所など、長崎とつながりの深い三菱財閥第三代当主・岩崎久彌が設立した,東洋学分野では日本最古・最大の研究図書館で,世界五大東洋学研究図書館のひとつにも数えられています。
長崎大学は多文化社会学研究科を通じた東洋文庫との教育・研究両面における包括連携協定の締結を機に,国立大学と公益財団法人のジョイントという人文社会系大学院の新たな教育研究モデルを探求します。今後、東洋文庫が所蔵する貴重図書や国際ネットワークを生かして,長崎に根差したアジア研究の世界的研究拠点整備を目指していきます。

槇原理事長と河野学長(後列中央:片峰前学長)

東洋文庫ミュージアム見学(写真左から片峰前学長,斯波理事)

懇談の様子
国立歴史民俗博物館と包括連携協定を締結しました。
2017/12/26 トピックス
12月6日,長崎大学は国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)との間で,「国立大学法人長崎大学と大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館との包括連携に関する協定」の締結式を執り行いました。今回の協定締結をうけて,平成30年3月17日(日)に本学にてキックオフイベント(一般公開)の開催を予定しています。
本協定締結は,平成30年4月開設の多文化社会学研究科における授業開講などを含め,以下のような効果が期待されています。
◇歴史研究において,新しい潮流となる「総合資料学」(※)の構築に本学が参画することとなり,「歴史学」と「情報学」の融合をはじめとする国立歴史民俗博物館の「文理融合型研究」のスタイルは,本学の人文社会科学研究において目指すべき一つの姿であり,その波及効果が期待されます。
◇歴史的資料の調査・研究にとどまらず展示にいたる研究の可視化という高度な学びを,本学の学生に提供することが可能となります。
◇長崎にある多様かつ個性的な歴史的資料を,新しく構築する総合資料学の中で意義を問い直すことは,長崎という土地のグローバルな歴史的意義を見出すこととなり,このことは「地方からグローバルを考える」という本学の目標の達成に大きく寄与することが期待されます。
※総合資料学…
主に大学や歴史系博物館が持つ資料を多様な形で分析・研究するための学問。
多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し、分野を超えた視点から総合的に分析することで、高度な共同利用・共同研究へと結びつける学問。

協定書を掲げる館長と学長
(左から久留島館長,河野学長)
【参考ホームページ】
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
平成30年度一般入試(多文化社会学部)の募集人員の追加について
2017/12/21 入試情報
多文化社会学部生が「日本語パートナーズ」としてベトナムへ。
2017/12/20 学生の活動
「日本語パートナーズ」派遣事業(国際交流基金主催)は、アジアの中学・高校などの教育機関で、授業アシスタントや日本文化の紹介を行うために、現地の日本語教師や生徒の「パートナー」として人材を派遣する事業です。2017年9月、この「日本語パートナーズ」の短期派遣プログラムでベトナムに派遣された多文化社会学部の2年生6名が、日本語教育のアシスタントをしながら、現地の若者や子どもたちと交流を深めてきました。
以下、参加したメンバーによる報告と感想です。
<参加メンバーの報告>
「ベトナムへの第1期短期派遣の成功を受けて、今年の9月、私たち長崎大学多文化社会学部の2年生6人が、ベトナム中部のフエ・ダナンに派遣されました。現地で日本語を学んでいる生徒を対象に、中学5校、高校6校の計11校を、2週間にわたって訪問し、主に長崎の「和華蘭(わからん)文化」について行われた授業のアシスタントをつとめました。授業では子どもたちにできるだけ楽しく受けてもらえるように、クイズやフリートークなどを織り交ぜながら、それぞれの充実した90分を各学校で過ごさせてもらいました。
2週間のうちには、各学校の授業の他にも、自由時間内での観光であったり、現地の長期パートナーズや、授業進行を助けてくださった外国語大学の生徒さんたち、国際交流基金の職員である方々との出会いなどが、私たちの派遣研修をより実のあるものにさせてくれました。」
<参加メンバーの感想>
(森 まどか)
派遣される前は、「日本や長崎のことを伝えないと!」と意気込んでいましたが、実際は、この活動を通して私の方が沢山のことを「学ばせてもらった」と感じます。今まで興味があった教育の分野はもちろん、アジアの魅力に魅せられ、自分の将来の新たな目標へと繋がりました。計画や準備は大変でしたが、メンバーと協力し合い成功させることが出来て、このチームで本当に良かったと思います。
(堀川みき)
今回の短期ベトナム派遣において最も印象的だったことは、ベトナム学生のダンスサークルにまじってダンスセッションをしたことです。ダンスという共通のものを通して、ノンバーバルで学生たちと同じ空間を楽しむことができ、非常に素敵な思い出となりました。ベトナム滞在期間中に多くの学校を訪問し、たくさんの学生に出会い、様々な場所を訪れることでベトナムをより深く知ることができました。この日本語パートナーズ派遣では、私たちが授業でベトナムの学生に日本・長崎の文化を教えるだけでなく、授業以外の場面でベトナムの文化を吸収することができとても貴重な経験となりました。
(小川淑子)
今回、日本語パートナーズに参加させていただいて、大変貴重な体験をすることができました。この活動の中で最も印象に残っていることは、ベトナムの生徒がとても元気がよく、積極的に授業に参加してくれたことです。こちらが質問をすると、みんな勢いよく手を挙げて答えてくれます。このような生徒たちを見ていると、こちら側も元気が出て、より良い授業をしようという気持ちになりました。普段の大学生活では経験できないことをできて、これからの大学生活をより有意義なものにしようという思いが強くなりました。
(青野舞)
日本語パートナーズのベトナムでの活動を通して、1番印象的だったのは、「伝統と発展の2つを持っているベトナム」です。私たちは今回の活動で、古都で古き良き伝統が残るフエと観光地として有名で多くのビルが建設されているダナンの2つの異なる特徴を持つ地を訪れました。その中で、伝統が残るベトナムと経済の発展が進むベトナムを見て、これからこの2つがどうなっていくのか、日本のように伝統が薄れていくのか、それとも、よいバランスを保っていくのか、「今後のベトナム」に興味を持つことができました。
(福永楓)
私にとってベトナムは、初めて来たアジア大陸の国で、来る前の予想通り外は暑く、室内も暑かった印象でした。食べ物は250円くらいでごちそうを食べることが出来て、毎日幸せでした。日本では食べないようなものも食べられて良かったです。印象的だったのが、現地の子どもたちはとても素直で、少しシャイではありましたが、意欲的に私たちが準備した授業を受けてくれて、最終的な活動の成功を感じることが出来ました。
(山下茉莉花)
初めてのベトナムは、毎日が新鮮でいっぱいで、2週間があっという間に感じました。現地の子どもたちはとてもピュアで、私たちの国や、住んでいる地域の文化や生活に素直な興味を示してくれて、非常にやりがいを感じることが出来ました。この派遣を通じて、授業として子どもたちに教えていた立場の私たち自身も、何か大事なことをそれぞれ学び取ることができたのでは、と振り返ってしみじみと感じています。
多文化社会学部生がベトナムの「長崎くんち 御朱印船」公演に参加しました。
2017/12/20 学生の活動
2017年11月、多文化社会学部生が中心となって活動している国際交流サークル「ふくろう」は、長崎県派遣団の一員として、「御朱印船プロジェクト」に参加しました。日本とベトナムとの交流促進などを目的として、ホイアン市に御朱印船の模型を贈呈するとともに、現地で「長崎くんち 御朱印船」の公演を行うプロジェクトです。世界遺産の街としても知られるホイアンは、江戸時代初期には、日本人町が存在し、長崎とも歴史的なつながりの深い街です。今回のプロジェクトで新たなつながりがまた始まりました。
以下は、プロジェクトに参加した「ふくろう」のメンバーの報告コメントです。
「私たちは、長崎とベトナムの交流の象徴である御朱印船のレプリカを、ホイアン市へ贈呈する「御朱印船プロジェクト」に参加しました。11月10日と11日に寄贈式典が開催され、大いに賑わいました。約二百人が出席した10日の式典では、長崎市本石灰町自治会の方々とともに船回しを披露し、女子メンバーは船の上で楽器演奏を行いました。11日には、APECで来越中の安倍首相とベトナムのフック首相も公演をご覧になりました。長年、長崎くんちに携わってこられた本石灰町の皆さんとともに素晴らしい体験をすることができました。
また、「御朱印船プロジェクト」と並行して、ダナン市でベトナムの学生との交流も行いました。ベトナムの学生たちは丁寧に名所を案内してくれて、最後にはおいしいベトナム料理をご馳走してくれました。長崎とベトナムの絆をより一層深めるべく、今後も彼らとの繋がりを大切にしていきます。」
プロジェクト参加者:大石直子・奥村琴子・小川淑子・梶原拓樹・川床愛・堀川みき・眞木直樹(長崎大学多文化社会学部生)
重点研究課題第2回研究会「現代世界の社会的リスクに関する超域的議論のための理論的検討(2)」
2017/12/18 トピックス
日時:2017年12月19日(火)14:30~17:40
場所:長崎大学文教キャンパス(総合教育研究棟3階 33番講義室)
プログラム:
鈴木英明「奴隷制、奴隷制廃止とリスク」
南誠「リスク社会における境界文化の創発性」(仮)
見原礼子「リスク社会における「子ども」研究の射程―A・プラウトの議論から」(仮)
本研究会では、人文社会科学諸分野におけるリスク研究をレビューしながら、各分野における最新の知見を踏まえ、現代世界の社会的リスクを捉えるための包括的な理論的枠組みについて議論します。
※ どなたでもご自由に参加いただけます。
お問い合わせ:
長崎大学多文化社会学部
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
takizawa●nagasaki-u.ac.jp
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