学部からのお知らせ
多文化生の留学体験談がトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム公式サイトに掲載されました。
2018/01/30 学生の活動
多文化社会学部グローバル社会コース4年 中村優平さん(トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム4期生)の留学体験談が、トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム公式サイトの「留学大図鑑」に掲載されました。
掲載記事については、下記リンクからご覧いただけます。
https://tobitate.jasso.go.jp/zukan/detail-922

中村優平君(青服)と移民2世のイギリス人。

マドラサの先生方にインタビュー。
平成29年度長崎県考古学会大会「文明のクロスロード長崎」を開催します。
2018/01/25 トピックス
近年の長崎市内の発掘調査による成果は大きなものがあります。出島の橋も新たに架かり、これからますます注目を集めるものと思います。
今回の大会では、海外から出島に何がもたらされたか、長崎市中には何がもたらされたかという観点と共に、出島から何が海外に渡ったか、唐人屋敷から何が海外に渡ったのかという、長崎の持つ国際性について発表ならびに議論したいと思います。
主催:長崎県考古学会
共催:長崎大学多文化社会学部
会場:長崎大学文教キャンパス 総合教育研究棟 多文化31番講義室(長崎市文教町1-14)
日程:2018年1月27日(土)
受付:12:30〜13:00
開会挨拶:13:00〜13:05
発表
13:05〜13:45「長崎市中出土の輸入陶磁器」田中学(長崎市文化財課)
13:45〜14:25「出島の貿易陶磁 出土資料の様相」山口美由紀(長崎市出島復元整備室)
14:25〜14:35 休憩
14:35〜15:15「海外に輸出された波佐見焼」中野雄二(波佐見町教育委員会)
15:15〜15:55「長崎から輸出されたチョコレートカップ」野上建紀(長崎大学多文化社会学部)
16:00〜17:40 パネルディスカッション「文明のクロスロード長崎」
17:40 閉会挨拶
18:30 懇親会
お問い合わせ先
長崎大学多文化社会学部
野上 建紀
nogami-takenori●nagasaki-u.ac.jp
- を@に変更して送信してください。
留学体験記シリーズ(2)を掲載しました。
2018/01/25 中期・長期留学
留学体験記シリーズ(2)
オーストラリアでの留学生活
長崎大学多文化社会学部
グローバル社会コース三年
王子田綾佳
私は三年次前期から約八か月間、オーストラリアのディーキン大学に留学をしました。この大学はメルボルン中心部から一時間ほど離れた自然豊かな場所にあります。ここでは学業、暮らしの大きく二つに分けて私の留学生活を紹介したいと思います。
学業面
私はこの大学でジェンダーや社会学、オーストラリアの歴史や中国語など様々な分野の勉強をしました。授業は現地学生と一緒に受けるということで、もちろん先生の英語は非常に早く、ほとんど聞き取れずにスライドのメモをしているだけの時期も長くありました。毎回の授業前にweekly readingをしていかなければならなかったり、1500-2000字ほどのレポートやエッセイの提出があったりと、留学生にとっては大変なことも多々ありました。
ディーキン大学では、一つの授業(ユニット)あたりにlecture とseminar と呼ばれるものがあり、lectureは大講義室で多くの学生と一緒に講義を聞き、seminarでは小さなグループで学んだことを深めたり、ディスカッションをする場です。講義を完璧に理解し、ディスカッションに参加することは難しいものでしたが、レベルの高い現地の授業を現地の学生と一緒に受けられたことは非常に貴重な体験だったと感じています。
生活面
留学中、私は大学の寮に住んでいました。最初の四か月は9人のフラットメイトと一緒に暮らしました。彼らはオーストラリア人、アメリカ人、イギリス人と私以外の全員が英語のネイティブスピーカーという環境でした。最初は英語で自分の思いも十分に伝えられないのに、彼らの輪に入るのがすごく苦痛でストレスに感じ引きこもってしまうこともありました。しかし今思えばその経験が私を成長させてくれました。自分の置かれている状況も整理して客観的に考えてみるとそれほど深刻ではないもので、どんな状況でも意外にすぐそこに解決へのアプローチは落ちているのだと気づいたし、留学で物事を前向きに考え、ストレスとうまく付き合える力がつきました。そのような経験を経て、最終的には多くの友達が出来ました。世界中の友達と多くの時間を共有して、異なる考え方や価値観、文化を知れたのは本当に面白く、いろいろなバックグラウンドをもった人々との出会いは私の人生においてとても刺激的なもので、確実に心を豊かにしてくれるものでした。
オーストラリアのメルボルンは、非常に多国籍な街です。多くの中国人がいますし、中東やアフリカからの多くの移民が共存する都市でもあります。そのせいか人種差別や不利益を受けることはほぼなく、日本人にとっても非常に生きやすい街だという印象でした。メルボルンは美食の町、アートの町ともいわれる通り、ところどころにおしゃれなカフェがあり、本格的な多国籍料理を楽しめるレストランがあります。またウォールアートがあふれていていたり現代的なアートな建造物があったりと、芸術好きにとってはたまらない街だと思います。
留学を終えてみて、中長期留学は短期留学とは違って毎日がキラキラするものではなく、大変なこともストレスを感じることも多々あるものです。しかしだからこそリアルな留学が経験できますし、得るものも感じるものも殊更大きいです。ぜひ留学を通して成長したいと考える方は中長期留学に挑戦してほしいと思います。
重点研究課題公開シンポジウム「リスク社会をめぐる人文社会科学の超域的枠組み構築へ向けて」
2018/01/25 トピックス
日時:2018年2月7日(水)14:30~18:30
会場:長崎大学総合教育研究棟3F・多文化社会学部31番講義室
プログラム:
14:30~14:35 趣旨説明
14:35~15:35 基調講演 伊藤美登里(大妻女子大学教授)「リスク社会を生きるということ」
15:45~17:15 研究報告(各30分)
高倉浩樹(東北大学教授)「気候変動研究から見えてくる文化の可塑性と不適応:シベリア先住民研究より」
南誠(長崎大学准教授)「リスク社会における境界文化の創発性―中国帰国者の「存在論的不安」の対処法を手がかりとして」
鈴木英明(長崎大学准教授)「奴隷制とリスク、奴隷制廃止とリスク―世界史的視点から」
17:15~18:30 総合討論 司会:滝澤克彦(長崎大学准教授)
概要:
本シンポジウムでは、リスク社会を捉えるための人文社会科学諸分野における超域的枠組み構築の可能性について議論する。特に、リスクの認識に基づく行動や連帯がリスク社会においてどのような意味をもつかという点について、「個人化」や「不安」といった問題に焦点をあてながら検討する。
フライヤーはこちらをご覧ください。
お問い合わせ:
長崎大学多文化社会学部
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
takizawa●nagasaki-u.ac.jp
※●を@に置き換えて送信してください。
公開研究会「ノマド化するモンゴル世界―モンゴルをとりまくエスノスケープとアイデンティティの重層的動態―」
2018/01/25 トピックス
日時:2018年2月2日(金)13:00~17:00
会場:グローバル教育・学生支援棟G-3A講義室
主催:科研費基盤研究(B)「モンゴルをとりまくエスノスケープとアイデンティティの重層的動態に関する実証的研究」
共催:長崎大学重点研究課題「「リスク社会」を生き続けるための人文社会科学の超域的研究拠点形成」
プログラム:
13:00~13:05 趣旨説明 滝澤克彦(長崎大学)
13:05~15:50 研究報告(各30分、途中休憩15分)
賽漢卓娜(長崎大学)「北京のモンゴル族第2世代における民族意識の動態―複数のローカリティのあいだで」
温都日娜(内モンゴル大学)「再創造されつつある現代モンゴル族の民族意識―族際婚姻家族次世代中心に」
荒井幸康(北海道大学)「オイラート系モンゴル人の「東帰」をめぐる記憶の場」―新疆ウイグル自治区バヤンゴル・モンゴル自治州の問題から」
島村一平(滋賀県立大学)「オーラリティの共同体、あるいは国境を越えるヒップホップ―現代モンゴルにおけるHip Hopが紡ぎだす公共圏に関する考察」
滝澤克彦(長崎大学)「信仰と民族の相克―在外モンゴル人におけるアイデンティティの文脈」
16:00~17:00 総合討論
概要:
モンゴル系諸民族は、近代以降、激動の歴史を歩んできた。彼らは、国境により分断され、定住化や都市化といったそれまで経験したことがない社会的変化を経験してきた。さらに、1990年以降の急速なグローバル化はその変化を加速させ、人々の生活はもはやモンゴルの伝統的イメージを大きく逸脱するものとなりつつある。いま、モンゴル系の人々は、自らの文化や伝統を改めて見つめ直すべき状況に置かれている。そこで、彼らはどのように「モンゴル」を捉え直し、そこに自らを位置づけ、それを表現しようとしているのだろうか。
本研究会では、特にグローバル化の進展にともない外国宗教への改宗や国際/国内移動、族際結婚などによって境界的状況に置かれた人々に注目し、彼らが「モンゴルとは何か」という課題と改めて向き合うなかで、いかにして新たな「モンゴル」イメージを生み出してきたかを、「エスノスケープ」という概念を軸に検討する。
フライヤーはこちらをご覧ください。
お問い合わせ:
長崎大学多文化社会学部
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
takizawa●nagasaki-u.ac.jp
※●を@に置き換えて送信してください。
稲田俊明先生,源島福己先生,佐久間正先生の最終講義を開催します。
2018/01/24 トピックス
平成29年度をもって退職される稲田俊明先生,源島福己先生,佐久間正先生の最終講義を下記のとおり開催いたします。
どなたでも自由にご参加いただけます。
発起人 中村則弘 首藤明和 葉柳和則
連清吉 王維 正本忍
日 時: |
平成30年2月16日(金) 15時00分~18時00分 |
会 場: |
総合教育研究棟3階 多文化31番講義室 |
題 目: |
源島 福己先生「ルンビニの思い出とプロウティアン・キャリア」 |
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佐久間 正先生「環境思想と仏教 」 |
*稲田俊明先生の最終講義は本学言語教育研究センター主催で3月14日(水)に行われます。
お問い合わせ: 長崎大学多文化社会学部 総務班
TEL:095-819-2934
FAX:095-819-2912
hss_soumu●ml.nagasaki-u.ac.jp
※●を@に置き換えて送信してください。
【重要】平成30年度一般入試(前期・後期)第1段階選抜における外国語(英語)の得点率見直しの有無について
2018/01/19 入試情報
多文化社会学部の平成30年度一般入試(前期・後期日程)第1段階選抜における外国語(英語に限る。)の得点率の見直しは,大学入試センター試験(本試験)平均点(中間集計その2)における英語の平均点(筆記試験とリスニングテストの平均点の合計を200点満点に換算)が,115点を下回らないため,実施しません。
詳細は「長崎大学ホームページ(入試情報サイト)」を確認ください。
多文化社会学研究科が朝日新聞朝刊(西部本社版)で特集されました。
2017/12/28 トピックス
平成29年12月10日(日)の朝日新聞朝刊(西部本社版)に、平成30年4月開設の多文化社会学研究科の特集記事を掲載しました。掲載記事については、下記リンクからご覧いただけます。
大学院特集(H29.12.10朝日新聞(西部本社版)掲載広告)(3MB、PDF形式)
河野学長,片峰前学長が東洋文庫を訪問しました。
2017/12/26 トピックス
長崎大学は公益財団法人・東洋文庫との包括連携協定締結を記念して12月18日、河野学長,片峰前学長が東洋文庫(東京都文京区)を表敬訪問し、槇原理事長(三菱商事元会長,現特別顧問)らの執行部と,多文化社会学研究科(平成30年4月開設予定)との今後の連携について意見を交換しました。懇談後には,文化勲章を受章した斯波義信理事(平成29年受賞)の説明を受けながら,「東方見聞録」の企画展示ほか東洋文庫ミュージアムの国宝級の資料など貴重図書を見学しました。
東洋文庫は,長崎造船所など、長崎とつながりの深い三菱財閥第三代当主・岩崎久彌が設立した,東洋学分野では日本最古・最大の研究図書館で,世界五大東洋学研究図書館のひとつにも数えられています。
長崎大学は多文化社会学研究科を通じた東洋文庫との教育・研究両面における包括連携協定の締結を機に,国立大学と公益財団法人のジョイントという人文社会系大学院の新たな教育研究モデルを探求します。今後、東洋文庫が所蔵する貴重図書や国際ネットワークを生かして,長崎に根差したアジア研究の世界的研究拠点整備を目指していきます。

槇原理事長と河野学長(後列中央:片峰前学長)

東洋文庫ミュージアム見学(写真左から片峰前学長,斯波理事)

懇談の様子
国立歴史民俗博物館と包括連携協定を締結しました。
2017/12/26 トピックス
12月6日,長崎大学は国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)との間で,「国立大学法人長崎大学と大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館との包括連携に関する協定」の締結式を執り行いました。今回の協定締結をうけて,平成30年3月17日(日)に本学にてキックオフイベント(一般公開)の開催を予定しています。
本協定締結は,平成30年4月開設の多文化社会学研究科における授業開講などを含め,以下のような効果が期待されています。
◇歴史研究において,新しい潮流となる「総合資料学」(※)の構築に本学が参画することとなり,「歴史学」と「情報学」の融合をはじめとする国立歴史民俗博物館の「文理融合型研究」のスタイルは,本学の人文社会科学研究において目指すべき一つの姿であり,その波及効果が期待されます。
◇歴史的資料の調査・研究にとどまらず展示にいたる研究の可視化という高度な学びを,本学の学生に提供することが可能となります。
◇長崎にある多様かつ個性的な歴史的資料を,新しく構築する総合資料学の中で意義を問い直すことは,長崎という土地のグローバルな歴史的意義を見出すこととなり,このことは「地方からグローバルを考える」という本学の目標の達成に大きく寄与することが期待されます。
※総合資料学…
主に大学や歴史系博物館が持つ資料を多様な形で分析・研究するための学問。
多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し、分野を超えた視点から総合的に分析することで、高度な共同利用・共同研究へと結びつける学問。

協定書を掲げる館長と学長
(左から久留島館長,河野学長)
【参考ホームページ】
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館