学部からのお知らせ
遠くアフリカに渡った日本製タイルを発見しました。
2017/11/22 トピックス
昨年に続き、今年も海外フィールドワーク実習のため、2017年9月3日から9月28日にかけて、9名の学生が東アフリカのザンジバルに出かけました。引率した増田研准教授は、その学生たちの指導のかたわら、ザンジバルと日本の物質的交流の可能性があるものとして、タイルに着目し、現地の骨董店で日本製の「マジョリカタイル」を見つけました。そして、帰国後、さらに調査を進めた結果、それらの一部が兵庫県の淡路島で焼かれたものであり、日本とアフリカの貿易関係を示す貴重な資料であることが判明し、新聞にも大きく取り上げられました。詳細は、新聞記事(毎日新聞2017年11月6日付、PDF 1MB)をご覧ください。
長崎県・福建省友好県省締結35周年記念講演会「連綿と続く長崎と中国の絆」
2017/11/10 トピックス
日中国交正常化45周年及び長崎県・福建省友好県省締結35周年を記念し、長崎と中国、とくに福建省との交流の歴史や華僑との関わりなどを紹介する講演会を開催いたしますので、お知らせします。
・日時:平成29年11月16日(木曜日)13時30分から17時30分まで(13時受付開始)
・場所:長崎歴史文化博物館1階ホール(長崎市立山1丁目1-1)
・主催:長崎県、長崎歴史文化博物館、長崎大学多文化社会学部、長崎県日中親善協議会
講演会の内容は以下のポスターまで(PDF, 2.22MB)
※基調講演講師が、泉州海外交通史博物館館長 丁毓玲氏から、泉州海外交通史博物館 策展交流部主任 王麗明氏に変更になりました。
詳細及び申込方法はこちらをご参照ください。
第30回東京国際映画祭「アジアの未来部門」の作品賞と国際交流基金アジアセンター特別賞をダブル受賞(多文化社会学部が協賛・制作協力の日緬合作映画 )
2017/11/08 トピックス
第30回東京国際映画祭の授賞式が11月3日、東京・六本木で開催され、日本・ミャンマー共同制作映画『僕の帰る場所』(多文化社会学部協賛)が「アジアの未来部門」の最優秀作品に与えられる「作品賞」と、文化の違いを越えて国際的な活躍が期待される監督に贈られる「国際交流基金アジアセンター特別賞」を受賞しました。
同映画祭「アジアの未来部門」は活気に満ちたアジア映画界の将来をリードする作品を紹介するコンペティッション企画です。日本人監督の映画が作品賞を受賞するのは同部門では初めてのこと。「作品賞」と「国際交流基金アジアセンター特別賞」のダブル受賞も初の快挙となります。
映画『僕の帰る場所』監督 藤元明緒氏
「今回、沢山の人にドキュメンタリーのようだという声を頂いたが、私の中ではドキュメンタリータッチでいこうという意識はなく、脚本を読んで同じ思いを持ち、共感する方々が出演することで、彼らの暮らしのありのままを見て頂けました。ただ物語を撮るだけではなく、シーンの前後も含めて撮影することで瑞々しい瞬間を切り取れたのではないかなと思っています。出演者が本心を言っている言葉を撮影することで今回の映画は完成しました」
審査委員・映画監督 行定勲氏
「未来を担う若い監督達の作品を見る刺激的な日々を過ごさせて頂きました。それぞれユニークなアイデアで描かれた作品が多く、個人的に楽しい時間を過ごさせていただきました。しかし、描かれるべきテーマは素晴らしいにもかかわらず、視点がぶれてしまい、詰め込みすぎて観る側に何を伝えたかったのかを見失った作品が多かったのが少し残念でした。アジアならではの漲る力、見たこともない突き抜けた圧倒されるような作品を、もっと見たかったという正直な思いが残ります。審査会は紛糾することなく、優れたある二つの作品の議論に終始しました。オリジナリティーのある記憶に残る映画、素晴らしい演技を我々に見せてくれた俳優達についてその二つの作品の力は拮抗していました。そ の議論の結果、私たちはアジアの未来を担う作品に作品賞とそれとは別にスペシャルメンションを設けました」
審査委員・サンセバスチャン国際映画祭ディレクター・ジェネラル
ホセ=ルイス・レボルディノス氏
「(この作品は)ある家族の物語を繊細に語ることで、世界中の様々な家族のメタファーとなっています。フィクションを用い、現実の困難さを素晴らしく芸術的に描き、大変優れた映画的な価値と演技を持つ作品です」
特報映像
URL: https://youtu.be/YH1YMpEjFjE
華僑研究の国際学会を開催します(11月18日~19日)
2017/11/01 トピックス
多文化社会学部の全面的な協力のもと、長崎大学文教キャンパスで開かれます。
ぜひお越しください。
多文化社会学部協賛映画『僕のいる場所 Passage of Life』(東京国際映画祭「アジアの未来」部門の日本代表作品に決定)
2017/09/29 トピックス
『僕のいる場所 Passage of Life』(監督・藤元明緒)は、日本在住のミャンマー移民をテーマに制作した実話に基づく、日本とミャンマー合作映画です。長崎大学多文化社会学部では、本作品に協賛団体として制作協力してきました。一般上映に先立ち平成28年7月2日、多文化社会学部提供のワンアジア財団寄付講座「共生するアジアの多文化社会」の企画として試写会と監督、ディレクターとの討論会を開催しました。試写会での反響も踏まえて編集作業の最終調整を終え、このほど第30回東京国際映画祭(10.25‐11.3)での上映が決定しました。
詳細は下記をご覧ください。
「第30回東京国際映画祭 | 僕の帰る場所」
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=39
「日本とミャンマーを舞台にした映画『僕の帰る場所』(英題)Passage of Life」
http://www.passage-of-life.com
多文化生と長崎東高校生が英語カフェで交流
2017/08/02 トピックス
多文化社会学部では、本学部生の英語力向上のために、戦略職員であるコーチング・フェローが主催する英語カフェを学期中、毎日実施しています。今回、初めての試みとして、平成27年度よりスーパーグローバルハイスクール (SGH) の指定校となっている長崎東高等学校の英語クラブの学生を招待し、英語カフェ特別セッションを7月31日(月)に実施しました。
今回の英語カフェには、英語クラブの生徒19名と本学部のサポート学生8名の総勢27名が参加しました。『長崎の観光地』と『和製英語』をテーマとした2つのセッションに参加し、楽しく会話を弾ませていました。『長崎の観光地』では、まず、観光地のカルタをした後で、長崎の観光スポットを紹介し、道案内を行うなどのロールプレーを行いました。『和製英語』では、ゲームを取り入れながら、日常的に使用しているカタカナ語の多くが英語で通じないことを理解した上で、なぜ通じないのか、実際の英語としては何を使えばよいかについてディスカッションを行いました。
多文化社会学部では、今後も、長崎東高等学校をはじめとする地域の高校生との交流を継続し、英語カフェ等の本学部の取り組みを体験することを通して、英語学習や海外留学、異文化理解の重要性を考える機会を提供したいと考えています。
同記事は長崎大学ホームページにも掲載されました。
平成29年度オープンキャンパスを開催しました
2017/07/21 トピックス
7月15日(土)、平成29年度長崎大学オープンキャンパスが開催され、多文化社会学部の会場にも、長崎県内外から約480名が参加しました。
当日は、まず「学部概要説明」が行われ、多文化社会学部の入試情報、カリキュラム、留学等について説明があり、更に学生スタッフによる1年間の学生生活の発表がありました。引き続き、「Demo Lesson(模擬授業)」として【異文化理解への扉】、【Let’s Learn About Canada!】をテーマにした講義が行われ、参加者は興味のあるテーマを聴講しました。
また、「なんでも相談室」では、多文化社会学部の教員や学生スタッフが相談員として対応し、多数の方が相談に訪れ、相談員に学生生活、入試、カリキュラム、留学、就職など熱心に質問されていました。
その他にも、多文化社会学部の学生スタッフによる学生企画イベントが行われ、留学プレゼンテーションやミニ英語カフェ体験、学部生との座談会など多数の方が参加され大いに盛り上がりました。
参加者からは、「在校生から話を聞くことで、大学生活に実感が湧いた」、「学部教育のコンセプトを直接教員に聞けたので学部への興味が深まった」等の感想を多数いただきました。
8月19日(土)には「移動オープンキャンパス(in福岡)」も開催されます。多数の参加者をお待ちしております。(「移動オープンキャンパス(in福岡)」の詳細については、http://www.nagasaki-u.ac.jp/nyugaku/open/index.html参照)
海外フィールドワーク実習調査活動報告書が刊行されました
2017/07/18 トピックス
『ザンジバルに学ぶ多文化社会の生き方』(阿部哲・牛久晴香 編)
2016年に多文化社会学部の「海外フィールドワーク実習」の活動として実施された、タンザニア連合共和国・ザンジバル島での現地調査とその後の活動についての報告書が2017年3月に刊行されました。
(目次から)
ザンジバル島 歴史的見地からの外観(鈴木英明)
第一部 ザンジバルにおける多元的医療
(阿部哲・新井裕奈・鈴木颯駿・中村彩菜・二石梨香)
第二部 人びとの営みから考えるザンジバルの産業と社会
(牛久晴香・牧夕莉子・清田千尋・高田真也・波佐間逸博・眞鍋愛・徳永翔太郎)
第三部 海外フィールドワーク実習 その企画と実施の記録
(増田研・阿部哲・牛久晴香)
多文化社会学部シンポジウム 「多みんぞくニホン」のかたち 〜多文化「共創」社会の実像〜
2017/06/30 トピックス
グローバリゼーション時代における人・モノ・情報の流れはますます活発化すると言われてきたが、昨今のイギリスのEU離脱とアメリカ新大統領の誕生からうかがえるように、そうした流動性に反する動きが顕在化してきている。なかでも移民問題の政治化や移民への批判的な眼差しが大きな論争を呼び、他者との共生社会構築に向けた取り組みは、喫緊の課題として再び問われるようになった。もちろんこうした移民問題はけっして欧米諸国に限らない。外国籍住民の比率が低いとはいえ、戦前から一貫して国際移民に関わりを持ち、将来にわたって人口減少と労働者不足に悩む日本にとっても重要な課題である。
「単一民族国家」と謳われていた日本は、「多民族国家」であったことは論をまたない。本シンポジウムはそうした「多みんぞく」を抱える「ニホン」の内実を知ることで、他者との共生がいかにして可能になるのかを問うと共に、日本とアジアとの関係についての再考を促す。
日 時:2017年7月28日(金) 14:30〜17:50
会 場:長崎大学文教キャンパス 文教スカイホール
(長崎市文教町1-14 グローバル教育・学生支援棟)
主 催: 長崎大学多文化社会学部
共 催: ワンアジア財団寄付講座
長崎大学重点研究課題:「リスク社会」を生き続けるための人文社会科学の超域的研究拠点形成
プログラム
14:30-14:35 開会の挨拶 中村 則弘(多文化社会学部長)
14:35-14:45 シンポジウムの趣旨説明 南 誠(多文化社会学部 准教授)
14:45-15:30 講演1 多文化『共創』の街・新宿の過去・現在・未来から:日本の多文化社会
の在り方を考える
川村 千鶴子(大東文化大学名誉教授,多文化社会研究会理事長,新宿区多文化共生まちづくり会議部会長)
15:30-16:15 講演2 『移動する子ども』という記憶と社会
川上 郁雄(早稲田大学大学院日本語教育研究科長,教授)
16:15-17:00 講演3 『多みんぞくニホン』の歴史と境界文化
南 誠(多文化社会学部 准教授)
17:00-17:20 コメント 見原 礼子(多文化社会学部 准教授)
コンペル ラドミール(多文化社会学部 准教授)
17:20-17:50 ディスカッション
ポスターはこちらをご覧ください。
事前申し込みは不要です。
問い合わせ先:文教地区事務部 総務課 多文化社会学部総務班
TEL:095-819-2934
平成29年度版パンフレットを公開しました。
2017/06/27 トピックス