学部からのお知らせ
多文化社会学部シンポジウム 21世紀の「難民問題」 ~人道危機への向き合いかたを考える~
2016/09/17 トピックス
長期化する中東及びアフリカの内戦や紛争から逃れるために欧州を目指す人々の数は、21世紀に入って増加の一途をたどっている。2015年には陸路で欧州に渡る難民数が急増して欧州域内を揺るがす事態となったが、今年に入っても欧州を目指し海難事故等で命を落とす難民の数は未だ後を絶たない。第二次世界大戦以降、未曾有の人道危機とも言われる昨今の情勢に対して、私たちはどのように向き合えば良いのだろうか。
本シンポジウムでは、21世紀の「難民問題」を多角的視点から捉えることにより、この問いを検討する。
まず第一部では、基調講演者として中東イスラーム地域研究の第一人者である内藤正典氏を迎えて、「アラブの春」の挫折とシリア内戦の激化、「イスラーム国」の台頭など、現在の「難民問題」を理解する上で欠かすことのできない背景をお話しいただく。
続く第二部では、まずレバノン・シリアを専門とする人類学者の宇野昌樹氏より、現在のシリア難民問題をイスラーム世界のネットワーク型社会や移動性という特性から捉えた場合に見えてくる新たな論点を議論していただく。次いで、シリア危機より以前から問題として存在しているものの、日本のメディアではあまり語られることがないアフリカ難民を生み出す背景について、エチオピア・エリトリア地域研究者の眞城百華氏に解説していただく。
第三部では、コメンテーターが三人の講演に対するコメントとディスカッションに向けた論点を提起したのち、講演者による対談およびフロアからの質疑を受けながら、本テーマについてさらに掘り下げて議論を行う。
日時:2016年10月22日(土)13:30~17:30
会場:長崎大学文教キャンパス・文教スカイホール
(長崎市文教町1-14 グローバル教育・学生支援棟)
主催:長崎大学多文化社会学部
プログラム
13:30-13:35 開会の挨拶 中村則弘(多文化社会学部長)
13:35-13:40 シンポジウムの趣旨 見原礼子(多文化社会学部准教授)
13:40-14:50 第1部 基調講演
「難民・内戦・テロ―全てがつながる時代に共生を考える」
内藤正典(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授)
14:50-15:05 休憩
15:05-16:05 第2部 パネルストによる講演
「シリア内戦―難民問題再考」
宇野昌樹(広島市立大学国際学部教授)
「地中海を渡るアフリカ難民の検討―アフリカの角の事例から」
眞城百華(上智大学総合グローバル学部准教授)
16:05-16:20 休憩
16:20-17:20 第3部 コメントおよびディスカッション
ポスターはこちらをご覧ください。
事前申し込み不要です。
問い合わせ先 文教地区事務部 総務課 多文化社会学部総務班
TEL: 095-819-2934
大学訪問(札幌日本大学高等学校)の受け入れ報告
2016/08/23 トピックス
8月8日(月)、札幌日本大学高等学校の1・2年生20名と教員2名を迎え、多文化社会学部体験ツアーを実施しました。
当日は、まず学部概要、多文化社会学部の入試情報、カリキュラム、留学制度等について説明が行われました。その後、「難民ってどんな人?」というテーマで模擬講義が行われ、参加した高校生は、難民の現状や課題について学び、日本の難民受け入れについて賛成・反対それぞれの立場からディスカッションを行いました。昼食後、札幌日本大学高等学校の生徒たちは、多文化社会学部の1年生授業科目「教養ゼミナール」での英語による成果発表会を聴講し、各発表に聞き入っていました。
その他にも、SGH(スーパーグローバルハイスクール)事業で調査した北海道観光についてのプレゼンを札幌日本大学高等学校の生徒たちが行い、多文化社会学部教員からのアドバイスを受けました。プレゼン終了後は、多文化社会学部2年生とテーブルを囲んで大学生活等についての話を聞くなどし、大変充実した一日となったようです。
なお、9月1日(木)には、本学部教員が札幌日本大学高等学校を訪問し、模擬講義を実施する予定となっています。
モンス大学副学長が片峰学長を表敬訪問
2016/08/01 トピックス
7月11日,モンス大学(ベルギー)のAlain Vande Wouwer副学長が片峰学長を表敬訪問されました。
モンス大学と長崎大学は,平成27年11月に学術交流協定を締結しており,今回Wouwer副学長は学術交流協定の主管部局である多文化社会学部に加え,長崎大学の他の学部・研究科との交流の可能性について意見交換するため来学されたものです。
片峰学長との懇談では,本学側から,中村則弘多文化社会学部長及び初見かおり同学部国際交流ディレクターが出席し,双方の歴史や特徴のある研究分野などについて意見交換を行いました。また,Wouwer副学長から,今年は日本とベルギーの友好150周年にあたり,秋には東京で記念行事が予定されていることが紹介されました。
Wouwer副学長は,多文化社会学部の講義にも参加され,ベルギー及びEUの高等教育における国際化について学生へご講演いただきました。ベルギーをはじめヨーロッパの大学へ中期・長期留学を希望している学生もおり,大変貴重なお話を伺うことができました。
本学教員との懇談でも,両大学間の交流について活発な意見交換が行われ,様々な分野において学生交換や研究者交流を検討することになりました。
懇談風景や多文化社会学部での講演はこちらをご覧ください。
平成28年度オープンキャンパスを開催しました
2016/07/28 トピックス
7月16日(土)、平成28年度長崎大学オープンキャンパスが開催され、多文化社会学部の会場にも、長崎県内外から約520名が参加しました。
当日は、まず「学部概要説明」が行われ、多文化社会学部の入試情報、カリキュラム、留学等について説明し、学生スタッフによる1年間の学生生活の紹介について発表を行いました。その後、参加者が興味を持った「Trial Lesson(模擬授業)」に参加し、【グローバル社会の国際政治】、【言葉のしくみを考える】、【ベネルクス三国の言語と社会】をテーマにした講義がそれぞれ行われました。
また、「なんでも相談室」では、多文化社会学部の教員や学生スタッフが相談者として対応し、多数の方が相談に訪れ、相談員に学生生活、入試、カリキュラム、留学、就職など熱心に質問していました。その他にも、多文化社会学部の学生スタッフによる学生企画イベントが行われ、大学生活プレゼンテーションや英語カフェ体験、学部生との座談会など多数の方が参加され大いに盛り上がりました。
参加者からは、「在校生の方から生の声を聞けてよかった」、「模擬講義を聞いて学部への興味が深まった」等の感想を多数いただきました。
8月21日(日)には「移動オープンキャンパス(in福岡)」も開催されます。多数の参加者をお待ちしております。(「移動オープンキャンパス(in福岡)」の詳細については、http://www.nagasaki-u.ac.jp/nyugaku/open/index.html参照)
滝澤克彦准教授が2016年度「印度学宗教学会賞」を受賞
2016/07/21 トピックス
多文化社会学部の滝澤克彦准教授は,平成28年5月28日(土),2016年度「印度学宗教学会賞」を受賞しました。
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/news/news2153.html
同賞は,印度学・仏教史および宗教学分野における,若手研究者の優れた業績に対して授与されるものです。なお,表彰式は同日,郡山女子大学で開催された印度学宗教学会第58回学術大会において行われました。
著書名「越境する宗教 モンゴルの福音派」
多文化社会学部公開講座『多文化を学ぶ、多文化を生きる』
2016/07/07 トピックス
複数の文化的・言語的背景を持った人びとが、共に働き、生活するという状況は21世紀になって初めて生じたものではなく、人類の歴史の最初期からありました。しかしグローバル化が急速に展開することによって、人・カネ・モノ・情報の移動がこれまでにないほど大規模になったことで、複数の文化や言語が同じ社会の中で共生する状況は特に珍しいものではなくなりつつあります。
この講座では、(1)このような多文化状況に対して学問的にアプローチするための切り口にはどのようなものがあるのかを学ぶ【高校生向けにアレンジした学部専門科目】、(2)多文化状況の中で生きていくための語学学習の方法を知る【最新の理論に基づく英語授業】、(3)自分とは異なる立場に立つ人々の主張を理解し、さらには彼らに向けて発信するためのリテラシー(読み・書きの力)の土台を身に付ける【批判的に読み、論理的に書くための文章講座】ことを目指します。
主催:長崎大学多文化社会学部
日程:平成28年8月4日~5日
対象:高校生
受講料:3,000円(公開講座当日に受付にてお支払いをお願いします。)
会場:長崎大学文教キャンパス(〒852-8521 長崎市文教町1-14)
定員:長崎県外の高校生…15名(お申込受付は先着順とし、原則として定員に達した場合、お申込受付終了とさせていただきます。申込の際はフォームより送信して下さい。)
長崎県内の高校生…35名(長崎県内の高校生は,所属する高校にお申込みください。)
申込期限:申込期限を延長します。定員になり次第、締め切らせて頂きます。
多文化社会学部公開講座『多文化を学ぶ、多文化を生きる』
詳細はポスター(PDF版、1.4MB)をご確認ください。
【問い合わせ先】
長崎大学文教地区事務部学務課(多文化社会学部)
Tel: 095-819-2030
E-mail: hss_gakumu @ ml.nagasaki-u.ac.jp
平成28年度版パンフレットを公開しました
2016/06/27 トピックス
キャリア支援講座の開催~海外駐在員ってどんな生活?~
2016/06/24 トピックス
日蘭協会(名誉総裁・秋篠宮文仁親王殿下, 会長・古森重隆氏・富士フイルムホールディングス会長・CEO)のご協力を得て6月17日、同協会会員企業から講師をお招きし「海外駐在員の経験」をテーマに就職セミナーを開催しました。
講師は、商船三井ロジスティクス(株)常務取締役の室越城太氏と、富士フイルム(株)高機能材料開発本部統括マネージャーの吉田光一氏のお二人。いずれも欧州とくにオランダに10年近い長期にわたる駐在経験をお持ちです。セミナーでは歴史・文化、欧州経済におけるハブ機能といったオランダの特徴を、二人の講師それぞれの実体験を下にご説明していただきました。さらに商船三井および商船三井ロジスティック、富士フイルムそれぞれの欧州とオランダでの事業戦略の概要説明に続き、両氏が経験したオランダと日本の生活の違いをレクチャーしていただきました。
多文化社会学部のオランダ特別コース(1~3年生)を中心に、海外とのかかわりを将来の職業選択の際に重要視している学生からは、海外駐在経験がその後の会社人生にどのように影響してくるのか、英語が日常生活で通用するオランダで現地語を習得するメリットは何か、駐在員のような長期滞在ではなく半年~一年でも留学することに意味があるのか―など多数の質問が寄せられました。
室越、吉田両氏は学生の質疑に対し、異文化を体験する楽しさや、駐在経験を通じた他者を受け入れることの重要性を自覚したことなどについて、経験に基づきお話しされました。
最後に「人間はいくつになっても変わることができる」「積極的に海外にチャレンジして欲しい」とのメッセージをいただきました。
全体セミナー終了後は、希望者のみを集めて座談会を実施しました。業界の将来展望と各社の海外事業戦略のほか、女性の働き方や就職活動をする上で気をつけたことなど、普段なかなか聞くことのできない貴重な体験談に触れ、参加した学生から多くの質問が寄せられていました。
なお、日蘭協会は「オランダおよび日本に関連する事項と文化の相互の紹介および理解の促進、両国国民の友好親善に寄与することを目的」とする友好団体(1912年発足、第二次大戦後1954年再発足)であり、日本で唯一のオランダ特別コースを開設する多文化社会学部とは今後、情報交換やイベントの共催など幅広く交流を重ねていく方針です。
第12回海港都市国際シンポジウム 「学際的フィールドとしての海港都市 理論と方法をめぐって」
2016/02/11 トピックス
第12回 海港都市国際シンポジウム「学際的フィールドとしての海港都市 理論と方法をめぐって
【日 時】 平成28年2月20日(土)~21日(日)
【場 所】 長崎大学文教キャンパス 総合教育研究棟2階 多目的ホール
【お問合せ先】
長崎大学多文化社会学部 南 誠 助教
Tel 095-819-2926
e-mail lsk-minami {at} nagasaki-u.ac.jp
※イベントの詳細はこちらのチラシ(PDF1.81 MB)をご覧下さい。
LECTURE & WORKSHOP 移民・難民・外国人の人権と法『弁護士の活動から「多文化社会」を考えてみよう』
2016/01/21 トピックス
LECTURE & WORKSHOP
移民・難民・外国人の人権と法 『弁護士の活動から「多文化社会」を考えてみよう』
長崎大学において日本各地の弁護士の方々によるレクチャー&ワークショップを開催します。
【日 時】 平成28年2月13日(土)9:30~11:30
【会 場】 長崎大学文教キャンパス(長崎市文教町1-14)
多文化社会学部 多文化12教室(総合教育研究棟12階)
【対 象】 長崎大学生,長崎大学大学院生、長崎大学教職員,高校生
【参加費】 無料
【参加方法】事前申込制
2月10日(水)締切
※詳細・お申込み・問い合わせはこちらをご覧ください。